伝統ある伊米神社祭礼

旧三国街道の宿場町であった三俣集落で、伊米(いめ)神社祭礼が行われた。
本祭りは毎年12日に行われ、裃に袴姿の神社総代に守られており、烏帽子と水干(すいかん)姿の「輿丁(よてい)」4人で担ぐ神輿には菊の御紋が施されている。天狗を先頭にした神輿の行列は、榊(さかき)、梵天(ぼんてん)、神旗(みはた)、神官、顔を白く塗って金色の「天冠(てんがん)」を被る女児2名の稚児(ちご)などが連なる。
「お休み処」の脇本陣池田家では、江戸時代そのままの座敷で神官などが休憩をとった。座敷から見える道路で、地域の婦人グループの舞踊や湯沢小学校3年生44人が「南中ソーラン節」を披露。「どっこいしょ、どっこいしょ、ソーラン、ソーラン」と元気に声を出しながら踊る姿に、声援が送られた。
踊り終えた女子児童は「最後にジャンプして、ヤーとするのが難しいんだけど、ちゃんとできて良かった」と笑顔。湯沢町三俣の関清太郎さんは「お神輿を担いでワッショイワッショイとやらない、珍しいお祭り。ずっと残していってほしい」と話していた。

伊米神社を出発する御神輿(=7月12日、伊米神社)
湯沢小3年生が踊りを披露(=旧脇本陣「池田家」前)
「お休み処」池田屋を出発する行列