魚沼よみうり3月4日号
2010-03-09
雁木通りを彩るおひな様
牧之通り ひな雪見かざり
享保や古今の江戸時代のひな人形を展示(=鈴木牧之記念館2F)
★3月22日まで、開館20周年記念特別展「秋山郷を楽しむ〜秋山記行の旅めぐり」を同時開催中。(問)鈴木牧之記念館☎782-9860 雪国の歴史と文化を育んだ三国街道の宿場町を再現し、今や全国に知られる牧之通り。
通りの商店や民家に大切に保管されてきた、ひな人形を飾り、観光客らに楽しんでもらおうとはじまった「ひな雪見かざり」には連日多くの観光客でにぎわっている。
見学者らと談笑する「射干の会」代表の中島真知子さん(写真中央)=2月28日、中島屋 牧之通りの女性たちの会「牧之通り射干(しゃが)の会」(中島真知子代表)が主催する「ひな雪見かざり」も5回目となり、今年は牧之通りを中心に地区の53軒が参加、それぞれの家に伝わる歴史のある元禄びな、古今びなから、各家庭で飾っていた平成までのひな人形が飾られ、訪れる人々の目を楽しませている。
顔はめ(顔出し)看板も大人気=塩沢信用組合本店前 両替商と書かれたのれんが目を引く、塩沢信用組合本店には名産品紹介や販売コーナーや休憩所も設けられ、熱いお茶のもてなしで暖をとったり一休みする観光客でにぎわっていた。
塩沢信用組合の高橋真二さん(49)は「今日は、津南支店から応援に来ました。雪譜まつりには、1500人も来ていただいた。ひな雪見かざりが開催されることで、多くの皆様が塩沢に来ていただけることはわれわれにとっても,
本当にうれしい」と話していた。
ひな雪見かざりは、4月3日まで(一部3月23日まで、入場無料(鈴木牧之記念館は入館料大人500円・高校生以下250円)。
息の合ったハーモニーで魅了
慶大混声合唱団コンサート
楽友会メンバーと来場者が一体となって盛り上がるファミリーコンサート(=2月23日、塩沢地区公民館) 南魚沼市の人々に音楽の魅力をつたえようと、慶応大学の混声合唱団「楽友会」が22、23日の2日間、市内の小学校ほかで歌声を披露した。
50年以上の歴史を持つ楽友会は、同大生のみで構成されている混声合唱団で、作曲家の小林亜星さん、林光さんや指揮者の若杉弘さんらを輩出している。
97年から、南魚沼市(旧塩沢町)で毎年2月、コンサートを開いており、今回は市内の栃窪小、北辰小、塩沢小の3校で約30分のミニコンサートや塩沢牧之通りの青木酒造で市民らに歌声を披露した。
23日夜には塩沢地区公民館で「ファミリーコンサート」=写真=を開き、オープニング「南魚沼市歌」から「斉太郎節」「鉄腕アトム」「風になりたい」などのほか、アンコールではアンジェラ・アキの「手紙」など、幅広いレパートリー全17曲を披露し、来場者を魅了した。
同大薬学部2年、杉山哲也監事(20)は「先輩団員が以前、地元の方にお世話になり、その感謝の気持ちからこの交流がはじまったと聞いている。地元の多くの人に合唱を通じて音楽に触れる機会を提供させていただくことが出来た。是非来年もおじゃましたい」と話していた。
同コンサートに家族と来場した、北辰小4年の今井彩乃さん(10)と清塚萌々花さん(10)は「前の日(22日)に学校で合唱を聴いて感動した。今日はもっと歌を聴きたくてお母さんたちと来た」と話していた。
新潟しゅわる映画祭で上映
南魚沼市でロケを行った「あぜみちジャンピンッ!」
3月14日 新潟ユニオンプラザ
南魚沼市民や南魚沼FC「雪国ロケお助け隊」が参加。北越急行の全面協力で、列車を貸し切って行われたロケ 一昨年8月、南魚沼市をはじめ魚沼市、新潟市でロケを行った「あぜみちジャンピンッ!」が14日、新潟市中央区の新潟ユニオンプラザで開催される「新潟しゅわる映画祭」で上映される。
映画「あぜみちジャンピンッ!」監督、西川文恵さんは1978年生まれ、ロンドン・カレッジ・オブ・コミュニケーション卒業。脚本・撮影・プロデュースの卒業制作作品を第59回ヴェネツィア国際映画祭(02年)に出品。06年、「あのころ…Summer Memories」(山川恵里佳主演)で劇場公開デビュー、07年「soeur スール」(宝生舞・田中実・小倉優子ほか出演)を発表。脚本は、映画「放課後ノート」で第9回水戸短編映像祭グランプリ、脚本「高気圧ガール」でサンダンス・NHK国際映像作家賞日本部門05優秀賞を受賞した田中智章さん。
西川監督は「『あぜみちジャンピンッ!』は、昨年、シカゴ国際児童映画祭の長編実写部門において2位(準グランプリ)を獲得し、今後はニューヨーク、インドネシア、韓国での上映も決まり、ロケ地としてご協力いただいた新潟市において、日本初上映(日本プレミア)出来ることは、大変うれしく光栄に思っておいる。映画祭はDVD上映ではあるが、席も500席あり無料。ぜひこの機会に、ご覧になっていただけたらうれしい。私も当日、主演の大場はるかさんと準主役の普天間みさきさんとご挨拶にうかがいます。この勢いで新潟での公開から全国で公開していきたい」と意気込みを語る。
【ストーリー】聾(ろう)者の女子中学生、優紀(大場はるか)が、ダンスチームに加わる。キャプテンの麗奈(普天間みさき)と優紀は言葉を交わせないながらも良きライバルとなりダンス大会を目指すが、大会を目前に麗奈は足を怪我し、出場できなくなってしまう。その麗奈の代わりに選ばれたのは、なんと新人の優紀だった!それを面白く思わないチームメイトは優紀をいじめてしまう…。
◇ ◇
「新潟しゅわる映画祭」は6日10時半から、新発田市の敬和学園で、柏崎市の杉田愉さんが監督、映画化し、03年の第3回伊参スタジオ映画祭シナリオ大賞を受賞した作品「貝ノ耳」(坂井昌三、鰐淵晴子出演)ほか3本を上映。2日目の14日10時半から、新潟ユニゾンプラザで5本の短編映画に続き、映画祭のファイナルムービーとして「あぜみちジャンピンッ!」を上映する。
同映画祭実行委員会では「音響効果ではなく手話や字幕などで見て伝わる映画、視覚的な芸術性に特化した作品を上映。初期の映画はサイレントから始まり、そういう意味では非常に映像的な芸術であり、手話と共通している点がある。喜劇王チャップリンも、その特徴ある演技について聞こえない人から意見を参考にしたといわれている。同映画祭では様々な人が楽しめる手話映画という新たな芸術の創造を目指す」としている。
新潟しゅわる映画祭
長岡勢が優勝を独占
今成杯争奪小学生バレーボール大会
南魚沼バレーボール協会(棚村光正会長)は、先月28日、「第17回今成杯争奪小学生バレーボール大会」を、南魚沼市の大和中学校と浦佐小学校の体育館で開催し、中越地区の男女小学生の39チーム(387人)が熱戦を繰り広げた。
大和中体育館では「6年生女子」「男子」の試合が行われ、浦佐小体育館では「5年生以下女子」の試合が行われた。
6年生女子では、「越路WEST」と「三島JVC」による、長岡市内の強豪チーム同士の決勝戦が行われ、第1、第2セット、1対1でむかえた決勝の第3セットで、越路WEST(15×10)が逃げ切り、優勝を飾った=写真=。なお地元の南魚沼市から出場した「Mツイスターズ」は、準優勝した三島JVCに第1回戦で敗退した。
6年生女子決勝戦、越路WEST×三島JVC(=2月28日、大和中体育館)■試合結果
【6年生女子】▽優勝=越路WEST(長岡市)▽準優勝=三島JVC(同)▽3位=ヴィクトリーキッズ(同)、湯之谷VSSーA(魚沼市)
【5年生以下女子】▽優勝=長岡WEST(長岡市)▽準優勝=越路JVC(同)▽3位=ヴィクトリーキッズ(同)、三島JVC(同)
【男子】▽優勝=越路JVCーA(長岡市)▽準優勝=越路JVC(同)▽3位=ヴィクトリーキッズ(同)、小千谷JVC(小千谷市)
その他のニュース
2010-03-09
北海道から沖縄まで225点の応募
第14回越後湯沢全国童画展
長岡市で生まれ、湯沢町で暮らした日本童画の父、故川上四郎氏(1889〜1983年)の偉業を顕彰し、功績を伝えようと毎年開かれている「越後湯沢全国童画展」の審査がこのほど、湯沢町公民館で行われた。
今回は、北海道から沖縄まで、全国から185人による作品225点の応募があった。
川上四郎記念大賞作品、「おおきながようし」塩見アイ子さん(北海道) 小野かおるさん(絵本作家・東京造形大名誉教授)、豊口協さん(長岡造形大理事長)、村山陽(挿し絵画家)による審査の結果、川上四郎記念大賞に北海道の塩見アイ子さんの「おおきながようし」、最優秀賞に群馬県の千葉弘太郎さん、優秀賞に北海道の高畑宏治さんが選ばれたほか、奨励賞5点、佳作10点、入選48点の計66点が選ばれた。
大賞作品について、豊口さんは「一所懸命大画面に自分のあらゆる楽しかった経験を頭に浮べ、お絵かきをする女の児のイメージの世界を表現している。孫へのいつくしみの心、おそらく作者はこの孫のおばあちゃんだと思う。人と人との愛くしみの糸で結ばれた心の表現だ」と選評している。
地元湯沢町からはただ一人の応募者、樋口明子さん(24)が2年連続で入選=今回の入選作品「どうぶつたちの丘」(色鉛筆) 県内からは、24人(31点)の応募があり、地元からの応募者では、第9回に大賞を受賞した南魚沼市の町田須美恵さんが第10回と11回に続いて3回目の入選を果たした。なお、湯沢町内唯一の応募者である樋口明子さんが昨年に続いて入選に選ばれた。そのほか県内からは小川祐二さん(新発田市)、杉山繁行さん(三条市)、長谷川一夫さん(新潟市)、高橋美由紀さん(柏崎市)、溝口敏美さん(長岡市)、越井久美子さん(十日町市)、當麻田鶴子さん(新潟市)、土田倖子さん(長岡市)が入選に選ばれた。
これらの入賞、入選作品を展示する「第14回越後湯沢全国童画展」は3月6日から15日まで、湯沢町公民館2階ホールで開かれ、入賞、入選作品66点のほか故川上四郎作品15点も展示される。時間は午前9時から午後6時まで(6日は午後1時から、16日は午後4時まで)、入場無料。
問い合わせは、湯沢町公民館☎784−2460。
読売新聞人気連載が本に!
ポケモンといっしょにおぼえよう!「ことわざ大百科」
ポケモンといっしょにおぼえよう!「ことわざ大百科」=600円(税込み)、文庫本サイズ、本文200㌻、カラー)
★購入・問い合わせは、各YC読売新聞店へ(読売新聞店のみで販売)。 読売新聞は、昨年3月16日から8月25日まで、日曜を除く朝刊に『ポケモンといっしょにおぼえよう!ことわざ大百科』を135回にわたって連載。創刊135周年にあわせて登場したポケモンも135匹。引き続き9月28日から11月26日まで、「ことわざ大百科プラス50」を連載した。
同連載では、日替わりで登場するポケモン(計185匹)のプロフィールとことわざが紹介され、「ポケモン」と「ことわざ」を一緒に楽しく覚えることが出来るほか記事を切り抜きスクラップすると、1冊の“ポケモンことわざ辞典”が出来上がることから、多くの家庭で親子で新聞を読む機会も増え、全国の小学校ではグループ学習の教材として利用されるなどと好評だったことから、スクラップが出来なかった読者などの要望に応えて今回、1冊の本にまとめ各YC(読売新聞店)から販売を開始した。
日曜日を除く、読売新聞朝刊に連載中の「ポケモンといっしょにおぼえよう!熟語大辞典」=2月22日読売新聞また、ことわざ大百科に続き、第2弾「ポケモンといっしょにおぼえよう!熟語大辞典」が昨年12月21日から好評連載中で、2字から4字の漢字熟語を毎日1つ、ポケモンと一緒に紹介し、熟語を書く練習が出来る記入欄も設けた。
2台目、3台目のテレビに
地デジチューナーが4750円
「日本製で、このお値段!」と胸を張る平林店長、鈴木課長(=ジャスコ六日町店2F) 南魚沼市余川のジャスコ六日町店(平林祐店長)では、4980円という低価格の地上デジタルチューナー販売されており、話題となっている。
2011年7月に、地上デジタル放送への完全移行となるが、「現在使用しているテレビをそのまま使用して地デジ放送を見たい」「故障している訳でもないのに、高額のテレビに買い換えるのはもったいない」などの要望に応え、全国のジャスコ、サティなどで販売中。
同チューナーは、BS放送やCS放送の受信機能を外して地上波1波に限定。本体にはチャンネル操作部分はなく、リモコンによる操作に絞った。また、受信に必要な回路に「シリコンチューナー」(=コイルなど比較的大きな部品を用いる従来型のチューナーに比べて低価格化、省電力化、小型化が可能となった半導体チップで構成したチューナー回路)を採用するなど小型化を図るとともに本体パッケージのコンパクト化によって物流コストも削減し、この低価格を実現した。複雑な設定なしでテレビとかんたんに接続ができ、つないだ後のチャンネルスキャンもボタンを押すだけ。複雑な設定をしなくても、すぐに地上デジタルテレビの番組が満喫できるほか、アナログテレビでは特別なアダプタが必要だった字幕機能も標準搭載。また3時間操作がなかった場合は、自動的に待機状態となり不必要な電力を削減、作動時の消費電力も、低消費電力(平均3・0㍗)を実現している。
同店の平林店長、販売の鈴木規弘課長は「現在、販売されているチューナーでは一番安価だが、コンピュータ周辺機器製造メーカー、ピクセラの日本製。ご家庭で2台目、3台目のテレビとして最適!」と胸を張る。
【PRODIA(プロディア)地上デジタルチューナー】
㈱ピクセラ製。外形寸法:幅117mm×幅91.3mm×高さ38mm、価格:4,750円(税込み)、仕様:8日分の電子番組表・簡単操作の初期設定・緊急警報放送対応・無操作自動電源オフ機能
南魚沼地域の郷土料理 好評発売中
「南魚沼郷土食・伝統食コンクール」入賞作品も掲載
南魚沼地域の郷土料理(改訂版)=A4・88㌻・1,100円(税込み) 南魚沼地域振興局健康福祉環境部では、伝承されてきた郷土食をもう一度見つめ直し、「住民の健康づくり」「観光産業への振興」をコンセプトに06年、県食生活改善推進委員協議会南魚沼支部会員や地域住民らの協力で、四季の郷土料理と地域の特産品を使った料理61品を紹介するレシピ本「南魚沼地域の郷土料理」を製作。そして今回の改訂版では、食事バランスガイド、新たに発掘した郷土・伝統料理や昨年の「南魚沼郷土食・伝統食コンクール」入賞作品のレシピも掲載されている。
「南魚沼地域の郷土料理」(改訂版)は、南魚沼市のスバル書店☎777−4384、関書店☎778−1325、雪国書販☎770−1315、若狭屋書店 ☎782−0708、扇屋書店☎782−0009。湯沢町の越後のお宿いなもと☎784−2251ほか、「愛・天地人博南魚沼」物販コーナーでも取扱中(6月29日現在)。
牧之の素顔と時代背景を探る
「そっと置くものに音あり夜の雪 鈴木牧之」
北越雪譜の著者、牧之の生涯にスポットをあてた「そっと置くものに音あり夜の雪 鈴木牧之」が南魚沼市文化スポーツ振興公社から出版された。
北越雪譜の入門書として、話題ごとに編集した「江戸のベストセラー 北越雪譜」、牧之の心を癒した秋山郷の話「江戸のユートピア 秋山記行」に続いての三部作の完結編となる。
これら3部作の執筆、編集者の一人、南魚沼市竹俣新田の笛木孝雄さん(53)は「今年も大学入試問題に、越後塩沢鈴木牧之の北越雪譜が出題され、北越雪譜の価値は、時代と国境とジャンルを超えた魅力を持っている」。3冊目、そっと置くものに音あり──については「昼間は家業、夜は執筆にいそしんだ牧之の姿に光をあて、時代や社会的背景も探ってみた。編集会議では『現地に行ってみなくては』『6人の妻はどうする』などの意見も交わされ、現地取材は休日に手弁当で、県内をはじめ三重県まで足をのばした。伊勢長島を望む熊野古道には、牧之の俳句を刻んだ碑が今も建っている。6人の妻では、牧之は『淫事が深い』と近所から噂され、当時の恋愛・結婚事情、男女間のトラブルなどをみると、今と共通するものがある…。なお、見開きページで話がまとめてあるので、気軽に興味があるところから読んでみてください」と話している。
A5版、120㌻、700円で牧之記念館、今泉博物館で販売中。
問い合わせは、鈴木牧之記念館☎025−782−9860、今泉博物館☎783−4500。
地域で今、旬の人を紹介
旬・感・人(しゅん・かん・じん)
第1回 進化したHATAGO創り
越後湯澤「HATAGO井仙」 代表取締役 井口智裕さん
越後湯沢町駅前の温泉旅館、湯沢ビューホテル井仙が05年、「HATAGO井仙」にリニューアルしてから約4年──。
従来の温泉旅館から進化した「HATAGO」は、従来型の温泉旅館との明確な差別化で成功した宿として注目されている。
4代目社長の井口智裕さんは「旅館業は地域の中にあり、地域とともにあるもの。今までの温泉旅館のほとんどが、宿泊客を出来るだけ宿に引き留めようとし、町に出さないようにしてきた。ただ泊まるだけではなくて町の景観に入り込むような宿を目指して『HATAGO』をオープンさせた。当館のお客様には町を歩いてもらい、地元の人とふれあい、町の本当の良さを体感していただきたい。また、他の旅館やホテルの宿泊客も気軽に当館の施設を利用していたき、皆さんに満足していただける宿でありたい。しかし、湯沢駅のすぐ前にある井仙は好立地にあると言われるが、お客様から井仙が『良い旅館』の評価をいただけなければ湯沢温泉旅館すべての宿の印象を下げ、ひいては湯沢町と地域住民に対してのの印象も悪くしてしまう、湯沢温泉の顔(湯沢駅街入り口にある)としての責任は重大である」と話す。
HTATAGO井仙は、昔の街道沿いにあった「旅籠」をイメージした外観はもちろん。露天風呂、茶室、囲炉裏などの和洋室タイプ「里楽フロア」10室と温泉宿本来の良さを生かした和室タイプ「和楽フロア」の客室6室。魚沼の最高の食材で郷土料理を提供するレストラン「魚沼キュイジーヌ料理〜むらんごっつぉ」で使用する米は、もちろん地元生産農家による魚沼コシヒカリ、酒は南魚沼市塩沢の青木酒造が南魚沼産の酒米五百万石を地元の伏流水で井仙のためだけに仕込んだ無濾過生原酒の純米酒ほか、地域が誇る4つの蔵から直接仕入れた地酒。むらんごっつぉで使用している地元産の味噌、総菜、漬物、ドレッシングなどは併設の土産屋「厩んまや」で買えるほかネット通販も行っている。また、同じく喫茶「水屋」では笹団子や各種スイーツ、軽食メニューのほか、幻の温泉水「神立の水」を使用した温泉珈琲も堪能できるなど井仙では、宿泊、レストラン、土産品、カフェの各部門でブランド強化を図ることで、全国的にも知られるブランド「HATAGO」として着実に成長している。
井口さんは「観光業本来の目的は、地域のブランドづくりの連携である」。「今、取り組んでいる雪国観光圏事業(魚沼市、南魚沼市、湯沢町、十日町市、津南町、みなかみ町、栄村で構成する観光圏整備計画)でも、地域の生産者もメーカーも観光関係業者も、すべての地域住民が連携して雪国の特徴と文化を生かし、湯沢町のみならず、雪国圏の地域活性化を目指す!」と語る。
【井口智裕】
㈱いせん代表取締役。1973年生まれ、米国の州立大学で経営学を学び、家業の温泉旅館を継ぐ。2005年に「HATAGO井仙」をリニューアルオープン。
㈶山の暮らし再生機構 南魚沼地域復興支援センター
主任支援員 小林昌子さん
小林昌子さん(43)は、高校卒業後バスガイドとして地元観光会社の勤務を経て、フリーの観光バスガイドとして活躍。07年に湯沢町の観光日帰りバス「こころ号」の専属ガイドを務めていたときに「天地人」が大河ドラマの放映決定をを知り、地元の歴史や史跡について猛勉強し、「天地人運行コース」を設ける。「私は、歴史オタク」という、小林さんは「戦国の世、一生懸命生きた2人(景勝、兼続)が大好き!もうすぐ3歳になる息子の名前を、喜平次(景勝)ならぬ “喜平太”とつけたんですよ!」と笑う。
昨年5月から、南魚沼市の要請で同機構南魚沼地域復興支援センターに勤務。現在は、南魚沼市で開催中の「愛・天地人博南魚沼」や「天地人」関連事業のサポート活動に奔走。この1年間、小中学校と地域各団体で歴史授業や研修会、観光旅館をはじめ観光関連会社などでは歴史と接客マナーを含む従業員講習会などで約70回の講師を務めた。「ぜひ小林さんに!」と、今後の予約が10件以上も入っている。
イベントのMCなどもこなす小林さん(=16日、天地人博10万人突破記念イベント「市長とジャンケン大会」) つい最近まで、地元住民をはじめ観光関連業者も、(景勝、兼続公に纏わる)地域の歴史、史跡についての知識や関心もなく、学校でも地域の歴史を学ぶ機会もほとんどないような状況であった──。
小林さんは「天地人をきっかけに、郷土の歴史を知り。そこから郷土への“愛”が深まることにつながるはず」、「特に、未来を担う子供たちには郷土の歴史をもっと学んでほしい!」と語る。
夢は、農家レストラン!その理由は「仕事を通して本当の地元の良さも知り、一生懸命生きる人たちとも出会った。地元農家がわが子を育てるように一生懸命に作物を作る姿に感動した。それを全国の人に食べてもらえたらなぁ〜」と……。
第3回 人と人のつながりを大切に
南魚沼市 パティスリー シュクレ
オーナーパティシエ 佐藤浩一さん
地元で一番人気のケーキ屋さん「パティスリー・シュクレ」が昨年11月、リニューアルオープンした。
和菓子屋(佐藤屋和菓子店)に生まれた佐藤浩一さん(49)に「なぜパティシエに?」と尋ねると。「和と洋の違いはあるが、亡くなった父の影響もあるとと思うが。初めて、生クリームのショートケーキを食べたときは衝撃的だった…。自分もこんな美味しいケーキを作ってみたかった…」と話す。神奈川県や東京都内の洋菓子店で修行後、84年(昭和59年)12月に当時、洋菓子店が6店もあった地元六日町(現店舗並びに)に店舗を借りて独立。その10年後には現在の店舗で15年。佐藤さんは「うちのケーキが地元に認知されるまで、最初の3、4年は大変だった。生ものだけに、一生懸命つくったケーキが売れ残った時は本当につらかった…」と当時を語る。しかし、当時から「もっと美味しいケーキを作りたい!」との一念で、定休日には首都圏などで話題の店へ自ら出向いて自分の舌でその味を確かめ、ケーキ作りのためには厳しいまでの素材選びと研究を重ねてきた。同級生で元銀行員の妻、聡美さん(49)と二人三脚で25年、地元の名店となった「パティスリー・シュクレ」には連日、大勢のシュクレファンが来店している。
リニューアルを記念し、「お菓子を通して幸せを感じてもらいたい」との思いを込めて、「ボヌール」(160円)も新発売。店内には、ケーキをはじめ、焼き菓子、ギフト用半生菓子、ヴィエノワズリー(菓子パン)など80種以上の商品が所狭しと並ぶ。それらの地元最大の品数を誇る、ケーキやパンを作るために厨房も拡張し、出来たてのケーキが堪能できる喫茶スペースも充実させた。パティシエになるきっかけとなった「イチゴショート」は今、同店で一番人気の商品となっている。
佐藤さんは「食べるとその店がわかるといわれるほどショートケーキはケーキの基本でクリームとフルーツとスポンジ(生地)によるシンプルなお菓子。フルーツやクリームは原料を元にブレンドが可能だが(スポンジなどの)、生地はごまかしがきかない。生地が美味しければ、その店のすべてのケーキは美味しいはず。だから私は、生地づくりには気を抜かない」と胸を張る。「でも、一番大切なことは、人と人のつながり…。ここまで来られたのは、お客さまをはじめ周りの人たちのおかげ。その多くの人に心から感謝している」と語る。

私たちが真心込めて作っています
パティスリー・シュクレで15年。ママさんパティシエの長谷川栄子さん
一番人気 ★イチゴショート320円
仏語で「幸せ」。クリームチーズと生クリームをスフレ生地でサンド。ギフトとしても人気がある。 ★新製品「ボヌール」(160円)。
【パティスリー・シュクレ】
営業時間:午前9時30分〜午後7時、定休日:毎週火曜日
★南魚沼市六日町46-7(R17沿い)☎025-773-2166
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