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よろしくお願いいたします
南魚沼市穴地の農家(昭和23年)に生まれ、九日町の農家に嫁いで来ました。5世代で、時には10人という大家族で14年暮らした経験は、何にも変え難い宝物と思っています。
昨年1年間、このコーナーで素敵な料理の数々をご紹介された、湯沢町の南雲啓子さんに引き続いて今年から、私が40年近い歳月の中で姑に教わったり、家族の要望を取り入れて作ってきた自分の舌が頼りの「っま いいか!」の“農家の我が家の味”を紹介させていただきます。南雲さんにはとても及びませんが、読者の皆様に少しでもお役に立てればと思っております。
ちきら あつこ
1)から揚げ青魚入り紅白糸なます(2010年新年号
【材 料】
10人分
●大根…500g
●にんじん…25g
●さんま…1~1.5匹
●片栗粉…適量
●酢…100cc
●砂糖…90g
●塩…大さじ1
【作り方】
①…秋刀魚は頭を取って3枚におろし、身を1口大に切る。
②…①に片栗粉をまぶし、カラッとさせるように2度揚げをする。
③…大根・にんじんは出来るだけ細く刻み、ボールに入れ塩で良く揉む。
④…③をざるに入れてボールに重ね、塩分をよく洗い流し、ザッと水を切りボールに入れる(絞らない。塩分を残さない方が味が柔らかくなる)。
⑤…酢・砂糖で甘酢を作り、④と合わせる。
⑥…容器に②と⑤を交互に入れ、材料が液から出ないように皿等で軽く重石をする。
⑦…半日位したら味を確かめ、足りない場合は別の容器に漬け液を絞り、そこで味を調え元に戻す。
⑧…作ってすぐに食べられますが、2~3日経つと味にまろみが出ておいしくなります。
☆作って10日位はおいしく食べられます。
☆3枚に卸した秋刀魚の中骨は2つに切り、片栗粉をまぶして、身を揚げる時に2度揚げをして少し塩を振るとカリカリとした「骨せんべい」になります。
平成20年「南魚沼」郷土食・伝統食コンクールでアイデア賞を頂き、『南魚沼地域の郷土料理』改訂版(新潟県食生活改善推進委員協議会南魚沼支部発刊)に掲載された、我が家の正月料理の1つです。
姑の時代に紅白なますにから揚げ魚を加え、私になって刻むことを楽しんで糸なますにしました。包丁を良く砥ぎ、1㎜を目標に刻んでいます。
我が家の巻年始の料理は昔のままでとても簡素ですが、年始で何が一番大切かと考えた時、祖先を同じくする者が一同に会し、年頭の挨拶を交わし、祝いの酒を酌み交わすことと理解し、負担にならない昔のままを大事に続けています。
●料理知って得・情報
お供え餅のこんな食べ方もあります
我が家のお飾り(お供え餅)は、床の間用大1・他に小7重ねです。以前は鏡開きになると硬くなり食べるのがとても大変でしたが、今はアラレになって食べられる日を、楽しみに待つようになりました。
1、鏡開きの時神棚から下げたお供え餅は、ボール紙製菓子箱又は適当な大きさの段ボール箱に入れて、ファンヒーターの上で乾燥させる。
2、乾燥が進むと手で適当な大きさにできるので、形は餅任せで1㎝位に出来たところから、順次油で狐色に揚げる。軽く1掴みでフライパン1つにふくれます。
3、ペーパータオル等を敷いて余分な油を取り、軽く塩を振る(紙袋にあられと塩を入れて振る方法もあります)。
☆油の冷たい時から入れたのと、適温になってから入れたのでは仕上がりの表情が違い、面白いので両方を楽しんでいます。
☆食べた時に芯があり、カリッと揚らないのはまだ乾燥が足りない証拠です。もう少し待ってください。
☆乾燥させる時は、決して菓子缶に入れないで下さい。カビが生えます。
☆良く乾燥させると夏も越せます。
2)鮭の押し寿司(1月21日号

【材料】(米 5カップ分)
・紅鮭…1/4身
・合わせ酢
酢…カップ1/2
砂糖…大さじ3と1/2
塩…小さじ4
〈用具〉
押し寿司用の型…内径20×26cm位のバット3枚
(私は、重なるバットが使い良いのでそれを使っています。2枚に詰め、1枚は押し蓋として使います)。
【作り方】
①鮭は薄く(3〜4mm)削ぎ切りし、軽く塩をして30分ほど置き、酢で洗って甘酢に5分ほど漬ける。(甘酢は、出来上がったすしを切るときに使うので捨てない)。
②バットにラップを敷き、その上に鮭を隙間無く並べる。
③ご飯を容器に分けて入れ、平らにならしラップで覆う。
④容器を重ねて重石(5kg位)をする。
⑤容器の上にまな板をのせてひっくり返して空け、ラップは付けたままで切り、器に盛り、テーブルに載せる。
☆鮭を切る時、皮を付けたまま、皮を下にしてまな板に置き、1枚ずつ薄く切りながら皮から身をはずしています。
☆鮭にラップがついていることで、宴席の間テーブルの上においても鮭が乾かず、おいしく頂けます。残って生がえった時は、焼いて食べます。
☆我が家の親戚の新年会用料理です。私が長く座敷を留守にすることを夫が嫌うので、はじめからテーブルに乗せて置けるようにと、毎年頂く紅鮭で作り始め 16、7年になります。半日くらい前から作って置けるので、支度の忙しさも分割できます。
3)我が家流「いとこ煮」(2月4日号

【材料】5人前
・大根…600g
・里芋(皮をむいて)…250g
・打ち豆…25g
・みそ…大さじ4
・さとう…大さじ1.5
・油…大さじ2
・水…2カップ位
【作り方】
①大根は3〜4cm位の乱切り。里芋も同じ位の大きさの乱切りにして良く洗ってぬめりを取っておく。
②鍋に油を熱し、大根に油を絡ませる程度にザッと炒める。
③水・打ち豆を入れて蓋をし、最初は強火で、煮立ってからは火を弱めて大根に箸が刺さるようになるまで煮る。
④砂糖・味噌を入れ、味が広がってから里芋を入れて、落し蓋をして中火で軟らかくなるまで煮てできあがり。焦げ付きやすいので、時々鍋を揺すってください。
〈注1〉大根は煮るのに手間がかかり、里芋は煮崩れしやすいので、最初から鍋に一緒に入れて火にかけてはいけない。
〈注2〉里芋(特に魚沼の土垂)は味の付いた中に入れないと、粘りが凄いことになるので、必ず味をつけてから入れる。
姑に教えて頂いたおかずの1つで我が家ではみんなが大好きです。
農家だから、打ち豆さえあれば何を作ろうか迷った時すぐ作れますので、打ち豆は切らしません。生前は舅が、今は夫が味噌を造った残りの大豆で打ち豆作りをして、有難く使わせて貰ったりもしています。
4)鱈汁(2月25日号
【材 料】4人分
●生鱈……………1匹
●ねぎ……………1本
●豆腐……………½丁
●みそ(自家製)…50g
●水………………4カップ位
●しょうが………少々
【作り方】
①鱈は胸ビレの後方から包丁を入れて切り、卵・白子以外のはらわたを取り除く。
②たらの身を適当な大きさに切り分ける。(スーパー等ではすでに切り分けてパックされているので、これを使えば簡単です)
③鍋に、切り身と分量の水(鱈の背中が隠れる量)と分量の⅔ の味噌を入れ、火にかける。
④煮立ってきたら弱火にして、アクを丁寧に取りながら15分位煮る。
⑤ねぎを入れて強火にし、残りの味噌と豆腐を入れ、煮たってきたら味を調え、火を止める。
⑥器に盛り、細切りしょうがを上に散らす。
この辺りでは、昔から三ゲツの毘沙門様(3月3日の浦佐裸押し合い祭りを
指した言い方)をお参りした戻り(帰り)に鱈を買って帰りました。鱈料理
と大崎菜のおひたしは、〝近づく雪解けの春〟を告げるこの季節の味です。
※鱈は煮付けがおいしいのですが、鱈汁も良いものです。
※生前に食用鯉を飼っていた、今は亡き舅から教えて貰った『鯉こく』の作り
方を応用しています。
※『鯉こく』は、子供が小さかった頃、私は小骨がのどに刺さらないように、
骨まで食べられるようにと圧力鍋を使っていましたが、鱈汁の場合は鯉ほど
の小骨も無いので、簡単に仕上げています。
5)我が家流シチュー(3月4日号

【材料】(5人分)
●シーフードミックス…100g
●ほたて…150g
●手作りベーコン…50g
●じゃがいも…250g
●玉ねぎ…250g
●にんじん…100g
●ブロッコリー…適宜
(以上、およその分量)
・・・・・・・・・・・・
ホワイトソース用
●コーン缶…1缶
●ローレル…2枚
●固形コンソメ…1個
●塩…小1
●水…2カップ
●生クリーム…100cc
●バター…25g
●薄力粉…35g
●牛乳…500cc
【作り方】
じゃがいも・玉ねぎは大きめに、にんじんは小ぶりに切ります。
鍋に少量の油を入れ、玉ねぎを先に甘味を出すように炒め、じゃがいも・にんじんを入れて、野菜の頭が少し出ている位の水・シーフードミックス・ローレル・コンソメ・塩を入れ、アクを取ったら蓋をし、軟らかくなるまで煮る。
★「ホワイトソース」をつくる。
野菜を煮ている間、隣のコンロにフライパンをかけ、分量のバター・小麦粉を入れてターナー・竹しゃもじ等を使い、弱火で ねっとり→ザラッ→タラッ となるまで炒め、温めた牛乳を100cc位・100CC位・100CC位・残りと小分けにして入れてよく伸ばす。
1回目・2回目でダマを無くして置かないとなめらかに仕上がらないのでここでは丁寧にする。
バターで小麦粉を炒める時、火が強いと、きれいなホワイトソースにするのが難しい。
ホワイトソースを作っている間に野菜が柔らかくなっているので、の鍋にを入れ、粗挽きコショーを振り、味の調整をして出来上がり。
※ シーフードを肉とかベーコン・ハム・ウインナー等にまた野菜もその時手元にあるものに変えてもそれぞれの味がしておいしい。
※ ベーコンは25年位前、夫が「鮭の燻製が食べたい」と言ったことから、農業改良普及所から資料を頂いて作り始め、多い時は豚片バラ(約5kg)を一時に燻製にしたりして楽しみました。昨年から夫が楽しんで作っています。
※私が極力手作りをするようになったきっかけは、30年位前に新潟市での記念講演で西丸震哉氏から、要約すると「農薬・化学物質は体内に蓄積され排出できません。しかし女性は排出出来ます。それは出産と授乳があるからで、体内で濃縮されたものが子供に移されるのです」と聞かされ、物凄いショックを受けたことです。幸いなことに農家ですから、いずれは親となる子供達の体に少しでも悪いものを入れない様にと、無農薬野菜と原材料を使って添加物を控えた手作り料理に方向転換し、今日に至っております。
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