花岡山を美しい里山に! 関興寺で桜の植樹会

「境内に広がる花岡山を桜と紅葉の美しい里山にしよう」と南魚沼市上野の関興寺で、昨年に続いて地域住民や檀家、関係者らがシダレザクラ1本、ソメイヨシノ6本の植樹を行った。

植樹会の前には、日本海戦120年・太平洋戦争終戦80年「関興寺戦没者追悼式」が本堂で行われ、戦没者への祈りとともに平和を願って手を合わせ、ソプラノ歌手の天野聡絵さん、ピアノ門真帆さんによるミニコンサートも行われ、杉岡住職が事前にリクエストした、ドラマ「坂の上の雲のエンディング『Stand alone』」からアンコール曲「ダニーボーイ」まで全8曲を披露。

門真帆さんのピアノでソプラノ歌手の天野聡絵さんが慰霊の歌で戦没者を追悼=関興寺戦没者追悼式

引き続き、行われた桜の植樹会では、杉岡明全住職、林茂男市長、伊藤園の経澤部長らがシダレザクラを植樹し、地元の小中学生がソメイヨシノ6本の植樹を行った。株式会社伊藤園は、2019年2月「お~いお茶」発売30周年を記念し、桜エールパッケージの売上金の一部を桜の植樹や保全活動に寄付する「お~いお茶『わたしの街の未来の桜プロジェクト』を実施。公益財団法人日本さくらの会と協同して全国各地で桜の植樹・保全活動を行っており、今年4月までの累計植樹本数は1548本となっている。

杉岡明全住職、林茂男市長、伊藤園新潟・福島地区営業部の経澤箕己男部長が「しだれ桜」を植樹

昨年に続いて2回目の植樹を行った、石打小学校3年の林旭さん(9)は「今回も友達と仲良く植えることができた。去年、植えた桜も今日、植えた桜も大きく育つのが楽しみ」と満足顔だった。

昨年もソメイヨシノの植樹を行った地元の小中学生たち

(雪国新聞  5月23日掲載)

法音寺平成蔵の収納作品を展示 第2回南魚沼の画家展 トミオカホワイト美術館

作品解説を熱心に聞き入る市民や美術愛好家たち=4月26日、第2回南魚沼の画家展・作品解説会

南魚沼市上薬師堂のトミオカホワイト美術館で、開館35周年記念「第2回南魚沼の画家展〜繁城山法音寺 平成蔵収納作品より〜」が開催されている。

南魚沼市藤原の繁城山法音寺には、第75世、前住職の鈴木快秀さん(81)が、郷士で育まれた芸術を後世に残し、その作品を多くの方に見ていただきたいとの想いから2019年、同寺に近い檀家にあった土蔵を譲り受けて境内に移転し、平成蔵と名付けた。

4月26日の「作品解説会」では、展示17 作品の作家7人が自ら解説し、ほかの作品については南魚美術協会顧問の永井昭司さん(89)、同協会副会長の門井直子さん(53)が解説。訪れた市民や美術愛好家らは各作家の解説に耳を傾けた。

偶然来館したという南魚沼市石打の岡村綏子さん(80)は「富岡作品のファンで時々、来館しているが丁度、作品解説会も開かれていて地元作家の作品も鑑賞できたのでよかった。17作品のうち、個人的には南雲和夫さんの作品『風を感じて』が好きですね」と笑顔で話していた。昨年、「市制20周年記念・初蔵出し作品展でも、17人による17作品が展示され、今回の「第2回・南魚沼の画家展」でも洋画16点、日本が1点の17作品が、富岡惣一郎作品とともに6月17日まで展示されている。前住職、鈴木快秀さんは「第3回目も開催できればと思っている。『平成蔵』に収納している郷土の作家たちの力作を同展で、より多くの皆様に見ていただきたい」と話している。問い合わせは、トミオカホワイト美術館、電話025(775)3646まで。

(雪国新聞 5月19日掲載)

桜満開の関興寺でシルクロード音楽満喫

残雪を背景に桜も満開の南魚沼市上野の関興寺で27日、「お寺でシルクロード音楽〜アフガニスタン」コンサートが開かれた。

「お寺でシルクロード音楽〜アフガニスタン」で演奏を披露した佐藤圭一さん、やぎちさとさん、寺原太郎さん(写真左から)=27日、関興寺

同コンサートでは、アフガンミュージックのユニット「ちゃるぱーさ」の佐藤圭一 さん(65)、やぎちさとさん(51)とバーンスリー、シンギングボウルの寺原太郎さん(56)ほか、Vesma(西域舞踊)、Amara(西域舞踊)、Kar Danslari&西域音楽旅団が、美しく伝統あるアフガンミュージックの演奏と踊り20曲を披露し、約200人の来場者を魅了した。

シンギングボウル、ラバーブ、バーンスリーの即興演奏でVesma(ベスマ)さん、Shaomi(シャオミ)さん、Amara(アマラ)さんが踊りを披露

アフガニスタン音楽ユニット「ちゃるぱーさ」は、同アフガニスタンの代表的な打楽器ラバーブを弾く主宰の佐藤圭一さん。歌、打楽器担当の妻やぎちさとさんが、2007年に結成。日本で唯一のアフガンミュージシャンで、これまで全国で数百回のコンサートを行い2010年、カルザイ元大統領の来日時や、19年に現地で殺害された中村哲医師をしのぶ会などでも演奏している。

南魚沼市石打の野上好枝さん(69)は「シルクロードを通って中国に伝わり日本にも伝来した仏教。そして、関興寺でのコンサート。歴史、文化、音楽、人と人など、いろんな意味で『縁』を感じた」と感動していた。また、歌と演奏を披露した、やぎちさとさんは「曾祖父が堀之内村長を務め、父までは堀之内生まれで南魚沼とも縁がある。関興寺からの山、雪、桜がある景色は、雪が降るアフガニスタンと似ている。春になると雪解け水が台地を潤し、花を愛でるのはアフガニスタンも同じ。怖いと思われるアフガニスタンには、素晴らしい歌、踊りがあることを感じていただければ」と話していた。

コンサートを終え、出演者全員で

(雪国新聞 5月19日掲載)

巻機山を背に こいのぼり 滝谷農村公園

こいのぼり約100匹が泳ぐ南魚沼市滝谷、滝谷農村公園

雪解けが進む巻機山を背に、南魚沼市滝谷の滝谷農村公園では、色とりどりのこいのぼりが飾られ、訪れる人々の目を楽しませている。

2011年に発生した水害を機に13年から、地元の「上田郷自然をはぐくむ会」(阿部久夫会長)が中心となり、河川の安全を願うとともに子どもたちの成長を願って毎年行われている。21日には、地元の小学生や住民ほか市内のボランテイアら約100人が参加して飾り付け作業を行った=写真=。

作業に参加した上田小学校PTA副会長、髙村厚さん(42)は「上長崎保育園が閉園になる時に私が保護者会長だった。その時に、園児らと作った鯉のぼりも泳いでいるので是非見ていただきたい」と話していた。また、上田小学校6年の運営委員長、貝瀬琉依さん(11)は「今日はみんなで協力し、テキパキと作業ができた」と満足顔だった。この日、飾り付けた約100匹の「こいのぼり」がは、6日まで楽しめる。上田郷自然をはぐくむ会、副会長の長谷川政一さん(66)も「家族、友達、親戚も誘って、みんなで優雅に空を舞うこいのぼりの姿を見にきてほしい」と話している。

2021年、閉園になった上長崎保育園児らが作った想い出のこいのぼり

(雪国新聞 5月2日掲載)

メダカ愛好家でにぎわう 南魚沼めだかベース周年祭

県内外のメダカ販売店20店が出店し、展示販売する「南魚沼めだかベース周年祭」が南魚沼市泉の南魚沼めだかベースで開かれ、約300人のめだか愛好家が来場した。時折、雨が降る肌寒い天気のなか会場では、展示販売をはじめ、希少品種が当たるメダカくじやメダカすくいなどのイベントを楽しみ、愛好家同士が情報交換やメダカ談義に花を咲かせながら交流を深めていた。

あいにくの雨のなか、多くのメダカ好きが来場=13日、南魚沼市泉、南魚沼めだかベース

南魚沼めだかベースは、店長の井口サヤカさん(45)の趣味が高じて2020年4月にオープン。約80種類以上のメダカを飼育し、品種改良も行っており、特に3色・紅白系のメダカの繁殖を得意としており、市内浦佐の「あぐりぱーく八色」でもメダカや餌の販売をしているほか、多くの県内外のイベントにも参加している。井口さんは「この地域ではまだ、メダカ愛好家は少ないが、メダカの魅力をより多くの皆様にお伝えできればと思っている。天気の良い日は、店舗前にテーブルとイスを出してお待ちしていますので、メダカ愛好家をはじめ、これから飼育したいと思っている皆様も気軽にご来店いただき、一緒にメダカ談義に花を咲かせませんか」と話している。

営業は、毎週土・日、祝日のみ(午前10時〜午後5時)。問い合わせは、南魚沼市泉甲61−8、電話090(7177)8039まで。

毎回、大人気の「メダカすくい」に多くの家族連れが挑戦。
飼育員の井口正樹さんと井口サヤカ店長=左から

(雪国新聞 4月25日掲載)

唯一の新入生を在校生が大歓迎 栃窪小学校

たったひとりの新入生の笛木七葉さん(6)が、緊張した面持ちで入場=9日、南魚沼市立栃窪小学校入学式

南魚沼市栃窪の特認校、栃窪小学校(井口幸太郎校長・児童10人)で9日、入学式が行われ、たったひとりの新入生の笛木七葉さん(6)が、9人の在校生や教職員をはじめ来賓らに拍手で迎えられ、緊張した面持ちで入場。式では、井口幸太郎校長が「七葉さんが来るのをみんなで待っていました。学校には優しくて頼りになるお兄さんやお姉さんがいるのでわからないことがあれば何でも教えてくれるので安心してください。また、挨拶ができるようにしてください。早寝、早起きをして規則正しい生活を送るためにも毎日、朝ご飯を食べて学校に来てください。学校での出来事をおうちで話してください」と七葉さんにエールを送った。また、児童を代表して6年生の帆刈楽さんが「七葉さんが入学してくれることを楽しみにしていました。栃窪小学校にはたくさん良いところがあります。例えば休み時間にはドッチボールや鬼ごっこをしたり、みんな仲が良いところや田植えや草刈りアート、自然観察教室などのたくさん楽しい行事があります。また、先生たちも優しく、困った時には話しを聞いてくれます。ドキドキしているかもしれませんが困ったときには何でも聞いてくださいね」と歓迎のことばを述べた。また、七葉さんの父、笛木雄太さん(41)も「これからの6年間、とにかく元気で過ごして、いい思い出をたくさんつくってほしい」と笑顔で話していた。

在校生が七葉さんに歓迎メッセージ
七葉さんを囲んで全員で

(雪国新聞 4月18日掲載)