剣 2023年1月4日発行「南魚沼分室です!⑪
きもので集い交流 シャトーテル一本杉
参加者全員がきものを着て集う「第36回きものスコーレ」が11日、南魚沼市塩沢のシャトーテル一本杉で開かれ、約70人が参加した。きものスコーレは、この地域が昔から「きもの」にゆかりが深いことから、きもの文化の素晴らしさを次代に伝えようと1987年から、中越地震があった2007年を除いて毎年、地元の織物、酒造ほかの企業が協賛して開かれており、同会の名称である「きものスコーレ」は、学び・遊び・余暇という3つの異なる意味を表し、スクールの語源となるギリシャ語「スコーレ」にちなんで名づけられた。パーティー会場隣りの別室にはこの日のために写真スタジオが設けられ、スタッフが周辺で採取した紅葉を背景にプロカメラマンによる撮影や参加者同士で写真を撮りあい、会場では旬の料理や地元の銘酒に舌鼓を打ち、鶴岡雅義と東京ロマンチカの宮内ひろしさん(73)の歌声に酔いしれた。また、紬の反物ほか豪華賞品が当たる抽選会で盛り上がった。
ライブで歌声を披露した、宮内ひろしさんは歌謡コーラスグループ「宮内ひろしとブルーシャンデリー」のリーダーで、「鶴岡雅義と東京ロマンチカ」のメンバーとしても活動している。また、作曲家として多くの歌手に楽曲を提供しており、コロナ禍をきっかけに、妻澄江さん(73)の実家である南魚沼市大木六に移住し、活動をしている。
毎回、夫婦で参加している南魚沼市四十日の笠原農園社長、笠原勝彦さん(55)は「今回は5回目の参加。きものを着る機会も少ない今、きもの姿で旬の料理や地酒が楽しめライブも楽しめるなんて最高。きもの文化と素晴らしさを伝えるためにも今後とも続けていただきたい」と話していた。
(雪国新聞 11月24日掲載)
楽しく歩いた数だけ笑顔になれる しゃくなげ湖紅葉ウォーク
しゃくなげ湖畔を楽しむ会(高野修一会長)は4日、恒例の「しゃくなげ湖畔紅葉ウォーク」を開催した。今回は、市内をはじめ静岡県浜松市からのダムマニアまで、県内外から38人が参加。
しゃくなげ観光センターを出発し、左岸県道から十字峡登山センターを通り、観光センターにゴールする約10㌔の湖畔一周コースをゆっくり歩きながら紅葉を満喫した。また、ウォーキング途中では(株)エコロジーサイエンスによる「いきものクイズラリー」も行われ、休憩ポイントに掲示されたクイズ問題の前で、真剣な表情でクイズに挑戦する姿も見られた。
ゴールした参加者は昼食に、しゃくなげ観光センター自慢のダムカレーとキノコ汁に舌鼓を打ちながら交流を深めた。 南魚沼市五日町の石田ひとみさん(63)は「車のラジオで募集の告知を聞いて即、参加を申し込みました。今日は、晴天とはいかないまでも、紅葉も美しく、湖畔の景色も堪能しながらゆっくりと歩けたので、参加して楽しかったし、よかった」と笑顔で話していた。
しゃくなげ湖畔を楽しむ会では、地元酒蔵の日本酒、ワインを地下100㍍にあるダム監査廊に貯蔵し、11月27日に愛飲家らが集い貯蔵酒を堪能するお披露目会を開く。また、同会では、ダム周辺の環境美化のために「花植え事業」をはじめ新緑・紅葉ウォークや自然体験観察会、交流会などのイベントを行い三国川ダムを活用した水源地域の活性を推進する活動を行っている。
(雪国新聞 11月10日掲載)
火の道を素足で渡り無病息災を願う 八海山尊神社大火渡祭
南魚沼市大崎の八海山尊神社でこのほど、毎年恒例の「大火渡祭」が開かれた。県内外から訪れた信者や観光客らが祭壇の前に積み上げられた杉木が燃え尽き、炭になったところを素足で渡り家内安全、無病息を祈願した。
木曽御嶽山の中興開祖、普寛とともに八海山を中興開山した地元大崎村出身の木食泰賢行者の命日が4月20日であることから、火渡祭は長らく散発的に行われてきた。しかし、1960年(昭和35年)から、命日の半年後である10月20日に毎年開催されるようになり、今や日本有数の規模を誇る火祭りとなっている。
この日は、境内で神事が執り行われ、スギの葉などを積み上げた大護摩に添加されると勢いよく燃え上がり読経、ホラ貝の音が鳴り響くなか、白装束の先達や参拝者らが願い事などを記した祭木が次々と投げ入れられ、火が収まると清めの塩がまかれ、火渡りが始まった。神社に納めるお札の入った箱を信者、顔を歪め熱さを堪えながらも渡る参拝者の光景も見られた。
南魚沼市西泉田の佐藤大己さん(32)は今年、新築したので家内安全と無病息災を祈るために家族全員で火渡りに挑戦。渡り終えた妻麻美さん(34)は「私は、地元で育ったので子供の頃から火渡りをしているが、夫や子供たちは初めてなのできっと熱かったと思う」と笑顔で話していた。
(雪国新聞 2023年11月2日掲載)
ペットと正しく楽しく暮らすために 動物愛護のつどい
動物愛護協会南魚沼支部(小宮山毅支部長)は14日、南魚沼地域振興局講堂で「動物愛護のつどい」を開いた。同協会は、動物を正しく理解し、人と動物のふれあいを通じ、心豊かな社会を作ろうと毎年、開いているもの。この日は「長寿動物飼育功労者表彰式」、県動物愛護センターの齊藤健獣医師による講話「犬と猫の習性から学ぶ楽しくて幸せな暮らし方と健康管理」ほか、グッズ販売や飼い方相談コーナー、ペット自慢写真コンテストの応募作品、災害時の避難等のパネル展示などが行われた。
「長寿動物飼育功労者表彰式」では、湯沢町、南魚沼市内の犬の飼育功労者25人、猫の飼育功労者7人が表彰され、表彰式に出席した9人の長寿動物の飼い主に小宮山毅支部長から、表彰状が手渡された。犬の部で受彰した「ミルク」(チワワ・雄15歳)」の飼い主、湯沢町三国の会社員、小野明美さん(52)と「こたつ」(チワワ・雄15歳)の飼い主で旅館業、師田輝彦さん(49)は姉弟で、飼い犬も兄弟での表彰となった。姉の小野さんは「元々、家で飼っていた父犬、里親として我が家に来た母犬との間に6匹の子が産まれ、4匹はそれぞれの家庭へ。私はミルク、こたつは弟が飼うことになりました。兄弟犬揃っての表彰は、私たち姉弟も嬉しいです」と笑顔で話していた。
講話で、齊藤獣医師は「ペットの飼育、健康管理の基本はまず、犬や猫の習性を理解することである」と呼びかけた。それらのアドバイスに参加者は真剣な面持ちで耳を傾けていた。また、講話終了後、同獣医師は「最近、高齢の飼い主が事故や病気での入院や死亡してしまった時、残されたペットについての相談が、当センターに多く寄せられている。ペットを飼えなくなる事態に備えてまず、家族の協力は第一だが飼育費用、飼育場所、支援者などは、あらかじめ考えておいてほしい」と話していた。
(雪国新聞 2023年10月27日掲載)
地域創造誌『Tsurugi [剣]』 第26号発売中
地域創造誌『Tsurugi [剣]』 第25号
永遠の最速特急「はくたか」 写真と映像で愉しむツアー
「中井菜央写真展 雪からはじまる」
トミオカホワイト美術館・鈴木牧之記念館 合同開催 「中井菜央写真展 雪からはじまる」 滋賀県出身の中井菜央は、新潟の湿った重い雪が作り出す風景や人々の生活に惹かれ、雪国に身を置き撮影。この度、そこで生まれた作品が雪の元へ。本展は、南魚沼市トミオカホワイト美術館と鈴木牧之記念館で合同開催する。二つの会場とそのあいだに広がる実風景、すべてがこの地の雪を介し、ひとつに響きあう
|南魚沼市トミオカホワイト美術館|
中井菜央作品 「雪の刻」シリーズ34点、「流れる(新作動画)」
⚫︎ギャラリートーク 中井 菜央10月22日(日)14:00-15:00 申込不要・要入館料
⚫︎同時開催:富岡惣一郎 雪に魅せられて
|鈴木牧之記念館|
中井菜央作品 「破れる風景」シリーズ17点、「降る(動画)」
⚫︎トークイベント 平間 至×中井 菜央 11月4日(土)15:30-17:00 定員30名 要申込み・要入館料 鈴木牧之の『北越雪譜』の世界観の中で展示
(鈴木牧之記念館 TEL025-782-9860)
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与六市10周年記念祭 10月8日
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