南魚沼の農業は我々が変える  南魚沼の若者がコメ工房株式会社を設立

1列目●萩元朝陽(20)広報担当。2列目●林舜(25)代表。3列目左から●森澤真爾(41)営業担当●須藤晴哉(21)顧客対応担当●牧野修平(20)法務担当●高橋心白(20)動画編集担当●鈴木睦月(23)ナレーション●林花音(19)優しいお姉ちゃん●野澤干優(19)癒し担当●角谷龍之介(23)動画編集担当●駒形涼(27)販促担当●貝瀬一生(26)撮影協力

「地元の農業を我々で変えよう」とマーケティングに秀でた南魚沼の若者が集まり、SNSやネットで南魚沼の素晴らしい自然や米の魅力を全国に発信し、米の販売を行う「コメ工房株式会社」を南魚沼市塩沢の学習塾MSP内に設立し、本格的な活動を開始した。

代表取締役の林俊さん(25)は、六日町高校卒業し、東洋大学に進学。経営学を学びながらアルバイトでバーの店長を務め、アプリ開発にも携わるなど多彩な経験を積み、大学卒業後は、Webシステム開発会社に入社。その後、サイバーエージェントやAmazon出身者が立ち上げたマーケティング企業「株式会社SOKKIN」に転職。デジタルマーケターとしてスキルを磨き、身につけたデジタルマーケティングの知識と熱意を持って2025年、故郷へUターンした。

林さんは、物心ついたころから父子家庭で、家では無口な父と、祖父母に支えられながら暮らし、人と話すのがとにかく苦手で、友達ともあまりうまく話せないような子どもだったという。

「それじゃダメだと思い、自分を変えようと、バーでバイトしたり様々な経験を通して、少しずつコミュニケーションを学んできた。地道にコツコツやるのは昔から得意で大学から社会人として東京で過ごすなかで、『やっぱり自分は南魚沼の自然、ごはん、人の温かさが大好き』だと気づいた。ちょうどそんな時、令和の米騒動のニュースを見て『美味しいお米を作っている南魚沼の農家でさえ、儲かっていない──』ことには、ショックだった」と話す。

さっそく、東京の仕事を辞め、地元に戻ってきた林さんは、農家で農作業を手伝いながら、地元出身の大学生や地元社会人と共に、空いている時間にSNSやネットを通して、南魚沼のお米や風景の魅力を届けようと「こだわり米工房 南魚沼」の発信を開始。総フォロワー数、約1・5万人を達成した。

林さんは「ぜひ一度、『こだわり米工房 南魚沼』で検索していただき、地域の皆様に、こういう活動をしている若者たちを知っていただけたら嬉しい。また、お米の保存施設や販売サイトの整備ほか、今後の活動などを広げていくために『クラウドファンディング』にも挑戦することに。僕たちの活動は、まだまだ未熟で、失敗もあると思うが『地元を元気にしたいという気持ち』は本物で本気です。ぜひ、皆様の力を貸して下さい」と話している。

同社では今後、雪室の見学施設やおにぎり屋開店なども目指し、魅力ある南魚沼の情報を発信しながら観光地としても盛り上げていきたいと意気込んでいる。

問い合わせは、電話080-6801−3524まで。

(雪国新聞 8月29日掲載)

 

檀家や地域住民が祝う 南魚沼市 正眼寺庫裡の上棟式

南魚沼市寺尾の正眼寺で2日、今年4月から建築中の庫裡(くり)の上棟式が行われた。檀家や地域住民ら約150人が見守るなか、棟上げを祝い、今後の工事の無事を願った。正眼寺は、1541年(天文10年)に開創。山号(=寺の名称に冠される称号)は大應山(だいおうざん)、本尊は釈迦牟尼仏、檀家約550件、曹洞宗の寺である。新しくなる「庫裡」(=寺院の台所にあたる建物、住職やその家族の住む場所)は、1階が高床式基礎コンクリート、2階と3階が木造の延べ床面積は約434㎡で年内の完成予定。

内藤玄昭住職、大平岩夫さんによる仏式と神式での行われた庫裡上棟式=2日、南魚沼市寺尾、正眼寺

時折、激しい雨が降るこの日、檀家や関係者らの記念撮影に続き、庫裡内では、仏式と神式での上棟式が行われ、内藤玄昭住職(43)が災難を取り除き、幸福を招く読経「清災呪」(しょうさいじゅ)に続き、大平建設工業社長、大平岩夫さん(73)による祝詞奏上(のりとそうじょう)などの神式の儀式が行われた。内藤玄昭住職は「改築か新築にするか2019年に検討をはじめて6年。建て替えに決まったが、今年4月に工事を開始。おかげさまで今日、上棟式を迎えることができ皆様に感謝と同時にホッとしている。新しくなる庫裏は3階建てで大きく立派な建物。バリアフリーにこだわり、エレベーターも完備となる事でより多くの皆様が気軽に寺にお越しになれると思う」と話していた。

引き続き、脇棟梁による弓弾きの儀や鏡開き。最後に、地域の子どもたち、住民らが待ちに待った「餅まき」が行われ、60キロの餅やお菓子と住職自ら紅白のリボンを通したという5円玉、50円玉も撒かれ、集まった住民らは縁起物の餅を拾おうと懸命に手を伸ばしていた。

脇棟梁による魔除け、邪気払い「弓弾きの儀」
地域住民ら約150人が集まった「餅まき」

(雪国新聞 8月15日掲載)

 

関興寺に特別出店 セルプこぶし工房「こぶ平CAFE」

南魚沼市上野の関興寺境内にある「禅Cafe Nirvana(禅カフェ ニルヴァーナ)」に26日、セルプこぶし工房「こぶ平CAFE」が出張出店し、冷たい飲み物で喉を潤し、小物雑貨を買い求める多くの市民や参拝者らで賑わった。

「こぶ平CAFE」に訪れた来店客同士で談笑を交わしながら交流=26日、南魚沼市上野、関興寺「禅Cafe Nirvana」前

南魚沼市塩沢のセルプこぶし工房は、社会福祉法人南魚沼福祉会(高齢者施設3・障がい者施設5)を運営する就労移行支援・就労継続支援B型・就労定着支援事業を行う障害福祉サービス事業所で、障がいのある方が、自立した日常生活や社会生活を営むことができるよう必要な支援を行っている。また、塩沢駅前のつむぎ通り「軽トラ市」に出店しているほか雪譜まつり、同工房の福祉まつりなどにも出店している。

こぶし工房施設長、鵜川一寛さん(58)は「関興寺様の委託で6月から毎週木曜日に、清掃作業を行っている。そこで、弊所の自主製品などの販売する場をお借りしたいと住職に相談したところ快諾をいただき、今回の出張出店が実現した。なお、8月23日にも出店させて頂きます。弊所の利用者やスタッフにとって、より多くの皆様からお越しいただく事が、とても励みになります」と話す。

また、南魚沼市姥島新田の根津美里さん(68)は「お寺さんにあるカフェ「ニルヴァーナ」も珍しいがさらに、福祉施設とのコラボによる出張販売「こぶ平CAFE」は、福祉や地域のためにも素晴らしい活動だと思う」と話していた。

「こぶ平CAFE」では、オリジナルブレンドコーヒー、じゃがいもだけを使ったお菓子「じゃがBOW(ぼう)」と手工芸品などを販売

(雪国新聞 8月8日掲載)

五穀豊穣 家内安全を祈り大般若会 南方稲荷尊大祭

9人の僧侶による大般若会厳修(大般若経典六百巻転読)=6日、関興寺裏山の南方稲荷宮

「味噌なめたか」で知られる南魚沼市上野の臨済宗関興寺の裏山にある南方稲荷で6日、恒例の「南方稲荷大祭」が行なわれた。

梅雨の晴れ間となったこの日、家内安全や諸願成就を祈願しようと多くの地元住民をはじめ参拝者が訪れ、南方稲荷宮内では、杉岡明全住職と8人の僧侶による大般若会(大般若経典六百巻転読)が厳修され、餅捲きや抽選会などが行われた。また、群馬県沼田市「薄根ふるさと太鼓」の山々に響き渡る迫力ある演奏で祭りを盛り上げ、和太鼓体験会も行われた。

大般若会厳修を終え、僧侶たちによる餅捲き
群馬県沼田市「薄根ふるさと太鼓」の迫力ある演奏で響き渡る

参拝者や南方講役員も和太鼓に挑戦

南方稲荷尊天とは、上杉謙信亡き後、御館の乱(景勝と景虎の家督争い)で、景勝公苦戦の知らせで駆けつけた渡邉藤兵衛が十文字の槍を操り、迫り来る敵を次々と蹴散らして勝利へと導いた。論功行賞の際、渡邉藤兵衛の身元を八方捜したが見つけることが出来ずに諦めかけていた時、関興寺裏山にある稲荷の祠の前に脱ぎ捨てられた粗末な武具が発見された。景勝公は、その祠が居城より南方の方角あったことから「南方稲荷尊天」と篤く尊崇し新たに社殿を建立し、長く帰依したと伝えられている。南方講、講頭の星野茂さん(68)は「今日は、珍しく天気に恵まれ多くの人たちから来ていただき喜んでいる。この伝統ある南方様をいつまでも、地域全員で守って行きたい」と話していた。

午後から、関興寺本堂前、枯山水の石庭臥龍の庭(がりゅうのにわ)前で、ジャズシンガー笹川正子&ジャズクインテットの無料ライブが行われ、スタンダードナンバーやオリジナル曲「冬晴」まで12曲を披露し、来場者を魅了した。

笹川正子&ジャズクインテットの無料ライブ=本堂前、石庭臥龍の庭前

また、9月末まで、境内で「風鈴祭り」を開催中で、特製「味噌なめたかアイス」や抹茶、コーヒーなども販売され、写経や座禅体験も楽しめる。問い合わせは、南魚沼市 上野267 電話025−783−2111。

約1400個の風鈴がお出迎え=関興寺総門前

(雪国新聞 7月18日掲載)

無病息災を念じて火渡り 南魚展写真撮影会も同時開催

南魚沼市大倉の八海山坂本神社で25日、第46回八海山坂本神社火渡り祭が行われた。雨模様の祭場では、心身の罪穢れを祓い清める修祓(しゅばつ)から、神職や修行者、来賓らによる玉串奉奠などの神事に続き、修奉者が祭場の四方を清める五麻之儀、弓を射て災いを払う弓行事などが行われ、祭場中央に、積み上げられた杉の木(大護摩)に行者長、ホラ貝(八海山法螺貝会)の合図で点火。最初は雨で点火に手間取ったが、やがて勢いよく燃え上がると祭場は、熱気と煙に包まれた=写真=。

火が収まると、先達が 諸願や邪気を祓う九つの呪文を唱え、印を切り、いよいよ火渡りの開始
修奉者、祭主、行者らに続き、地域住民や一般の参拝者も素足で渡り、家内安全や無病息災を祈った

護摩木が燃え尽き、炭になると修奉者、祭主、行者らに続き、地域住民や県内外からの参拝者が素足で、家内安全や無病息災を念じながら渡った=写真=。巫女として火渡り祭に参加した、南魚沼市茗荷沢の高校1年生、井口夕海さん(15)は「今日は、同級生の仲良し3人(石井音色さん、高野結衣さん)でお手伝いをさせていただいた。3人とも初めての経験で緊張もしたが、伝統文化も体感できたし、貴重な経験をさせていただき感謝している」と話していた。

この日、南魚沼美術展実行委員会写真初心者講習会も行われ、雨が降るなか祭場で行われた撮影会で盛んにシャッターを押す姿が見られた。午後は、池田記念美術館で、参加者が撮影した作品を持ち寄り、南魚沼美術協会顧問、田辺千勝さん(77)による講評講習会が行われた。

写真講習会参加者とともに講師の田辺千勝さんも盛んにシャッターを切る

講師の田辺さんは「降りしきる雨にも関わらず、伝統行事の火渡りをよく捉えており、特に行者らの細かい所作などを表現した素晴らしい作品ばかりだった」と話していた。

 

 

 

 

 

 

(雪国新聞 6月6日掲載)

城内中学校第13回卒業生3人展・出展者の同級生が観賞会  トミオカホワイト美術館ギャラリー

城内中学校(現八海中学校)第13回卒業生 が集まり作品鑑賞会

南魚沼市上薬師堂のトミオカホワイト美術館のギャラリーで1日から30日まで、城内中学校第13回卒業生「絵・書・刻字 3人展」が開かれている。同展では、南魚沼市長森新田、並木定雄さんの絵10点、群馬県高崎市、佐藤玄岳さんの刻字8点、鈴木快秀さんの書6点が展示されており、6日には、1944年〜45年生まれの城内中学校第13回卒業生18人が集まり作品鑑賞会が行われた=下写真=。3人展は、南魚沼市藤原、繁城山法音寺前住職の鈴木快秀さん(81)が「同じ時代をともに過ごした仲間たちも年齢を重ね段々、集まる機会も少なくなり、何とか一同が集まる機会を作ろう」と企画。この日、集まった同級生たちは展示室の「南魚沼の画家展〜繁城山法音寺平成蔵収納作品より〜」(17日まで)とギャラリーの「絵画・書・刻字3人展」を鑑賞し、鈴木さんが両展の作品解説も行った。

出展者、佐藤玄岳さんが欠席となったが同級生18人が集合=6月6日、トミオカホワイト美術館ギャラリー

南魚沼市上原の内田フヨさん(80)は「こんな機会でもないと集まれないが、今日は大勢集まり仲間の元気な顔が見られてうれしい。同級生にはなぜか芸術肌が多く、誇りに思っている。この鑑賞会の後、食事会があるのでとても楽しみです」と笑顔で話していた。

展示室・ギャラリーの貸し出し

トミオカホワイト美術館では、展示室とギャラリーの写真や絵画の展示やコンサートなどジャンルを問わずアート表現の場として貸出している。申込み方法は、利用する12カ月前に受付開始(先着順、利用許可申請書と企画書を提出、内容によっては不可の場合もあり)。料金は、▽展示室(非営利)1時間=2000円(南魚沼市民1000円)▽展示室(営利)1時間=3000円(南魚沼市民2000円)▽ギャラリー(非営利)1日=500円(南魚沼市民無料)▽ギャラリー(営利)1日=800円(南魚沼市民500円)。問い合わせは、トミオカホワイト美術館、電話025−775−3646まで。

(雪国新聞 6月13日掲載)