ステージと客席がひとつに こうのとりの贈り物コンサート
子守唄をテーマにしたコンサート「鈴木規子と歌姫たちが贈る子守歌『こうのとりの贈り物』」が12日、南魚沼市民会館で開かれた。コンサートは、南魚沼市民会館の音楽アドバイザーで、南魚沼市六日町の「StudioVOCE(ストゥーディオ ヴォーチェ) 」を主宰する鈴木規子さん(60)が、スタジオ設立20周年と市制20周年記念事業として開かれた。鈴木さんが約1年前に企画し、今年正月から本番に向けて同スタジオで学ぶ小中高生や教え子、音楽仲間ら11人が練習に励んできた。しかし当日、体調不良でメンバー1人がステージに立てなかったが、「ゆりかご」「勇気100%」「ひまわりの約束」「大人のための3つのこもりうた」など約20曲の歌声を披露し、約500人の来場者を魅了した。
鈴木さんは「たくさんの皆様にご来場いただき誠にありがとうございました。勇気100%を会場の皆様と全力で歌い、踊るコーナーでは、ステージに上がってくれた子供たち、客席で立ち上がって踊ってくれた皆様、ステージと客席がひとつになったようで、とても嬉しかった。今後も皆様に楽しんでいただく企画を考えていきたいと思う」と話していた。
色とりどりの着物ドレスでメインのアンサンブルを披露。スクリーンには出演者の赤ちゃんの頃の写真を写しながらエンディング
(雪国新聞 8月30日掲載)
暑さもなんのその! 家族連れで大盛況 もえぎ夏祭り
医療法人社団萌気会は18日、浦佐診療所駐車場で「もえぎ夏祭り」を開催し、地域の住民らが祭りを満喫した。夏祭りは、コロナ禍の2020年から22年まで中止となったが昨年から同所で再会された。会場では、フランクフルト、焼きそば、かき氷などを販売するキッチンカーや子どもみんなの食堂ブースの前に行列する家族連れ、子供ブースのスーパーボール、水ヨーヨーなどに興じる子どもたちが歓声を上げていた。浦佐の湯本貴洋さん(33)と三用の上村駿さん(34)は互いの家族とともに訪れ、湯本さんは「娘が通う、浦佐認定こども園からの案内をいただき、友人家族と一緒に来ました。子供たちは子どもブースで楽しみ、大人は安価で生ビールも楽しめた。来年もまた来ます」と笑顔で話していた。また、同夏祭り実行委員長の諸橋滉哉さん(28)は「コロナ前は土曜日の夕方、二日町診療所で開催していましたが昨年から浦佐診療所駐車場で開催しています。今日は、日中の暑い中、大勢の皆様からお越しいただき良かったです」と話していた。
(雪国新聞 8月23日掲載)
親子でほくほく線のウラガワ体験
北越急行株式会社(小池裕明社長)は、7月27日、28日の2日間、小中学生の親子を対象とした、車庫&指令所見学『ほくほく線のウラガワを見てみよう!』」を開催し、親子10組、22人が参加した。
父の博樹さん(51)と参加した十日町市中里の小林剛瑠さん(13)は「走行中のモーター音が大好きで何とも言えない魅力がある。今日は、普段見ることができない車輌の仕組みが覗けて楽しかったし、とても勉強になった」と満足げに話していた。また、営業企画課の水澤康太さん(40)は「今回のイベントは鉄道をもっと身近に感じ、体験していただこうと企画した。弊社では乗車して楽しむイベントほか、沿線の食や観光スポットを紹介するイベントなど多彩なイベントを企画し、実施おりますので機会がありましたら参加していただきたい。今後も、ご利用の皆様と共に歩む鉄道会社として、愛され、親しんでいただけるように取り組んでいきたい」と話していた
(雪国新聞 8月2日掲載)
市民や観光客でにぎわう六日町温泉朝市
南魚沼市坂戸の銭渕公園、直江兼続公伝世館前で今年も、毎週日曜日に「六日町温泉朝市」が開かれ、多くの市民や観光客が訪れている。市内の農家らが中心となり、2000年から、取れたて新鮮な野菜をはじめ山菜、花などを販売し、六日町を訪れる多くの観光客や市民から親しまれてきた。近年は、農産物だけではなく農産加工品自家製手作りパンや惣菜ほかハンドメイドアクセサリー、包丁研ぎなど約10店が出店している。出店者の魚沼市吉田、浅井彩香さん(32)は「母の実家、市内君沢で採れたものと私が育てた新鮮野菜のほか、私のハンドメイドアクセサリー(ストラップ・イヤリング・ピアスなど)も販売しているので、皆様お誘い合わせの上お越し下さいね」と話す。10月27日までの毎週日曜日、午前6時〜8時に開かれる。また随時、出店者も募集しており、1カ月の出店料は500円、初回のお試し出店は無料となっている。出店の申し込み、問い合わせは、電話090―3104―4577若井代表まで。
(雪国新聞 8月2日掲載)
五穀豊穣家内安全を祈り大般若会 南方稲荷尊大祭
南魚沼市上野の臨済宗 関興寺の裏山にある南方稲荷で7日、恒例の「南方稲荷大祭」が行なわれた。梅雨の晴れ間となったこの日、家内安全や諸願成就を祈願しようと多くの地元住民をはじめ参拝者が訪れ、南方稲荷宮内では、杉岡明全住職と8人の僧侶による大般若会(大般若経典六百巻転読)が厳修され、餅捲きや抽選会などが行われた。また、群馬県沼田市「薄根ふるさと太鼓」の迫力ある演奏が山々に響き渡り祭りを盛り上げた。
南方稲荷尊天とは、上杉謙信亡き後、御館の乱(景勝と景虎の家督争い)で、景勝公苦戦の知らせで駆けつけた渡邉藤兵衛が十文字の槍を操り、迫り来る敵を次々と蹴散らして勝利へと導いた。論功行賞の際、渡邉藤兵衛の身元を八方捜したが見つけることが出来ずに諦めかけていた時、関興寺裏山にある稲荷の祠の前に脱ぎ捨てられた粗末な武具が発見された。景勝公は、その祠が居城より南方の方角あったことから「南方稲荷尊天」と篤く尊崇し新たに社殿を建立し、長く帰依したと伝えられている(=関興寺談)。
地元、上野の星野守さん(69)は「昨今、この地域も子供たちが少なくなったが、伝統ある南方稲荷を地域全体で守り、引き継いでいかなければと思う」と話していた。
また、関興寺では8月31日まで、風鈴まつりを開催。「本堂内で麦茶のサービスと御利益みその試食がありますので是非、癒やしの禅寺・関興寺にお立ち寄りください」と話している。問い合わせは、南魚沼市上野267 電話025−783−2111。
(雪国新聞 7月19日掲載)
八海山登山口の3社合同で初の祈願祭
霊峰八海山9合目にある千本檜小屋隣接の神殿で6日、大倉口の坂本神社、大崎口の八海山尊神社、城内口の八海山神社の3つの里宮の神職(禰宜)をはじめ14人が参加して山頂祭が行われた。
各神社では、山開きとして登山道開きの祈願祭が行われているが、合同での祈願祭は行われておらず今回、初めての試みとして3社の禰宜を務める八海神社・村山隆家さん(34)、八海山尊神社・山田久仁彦さん(41)、坂本神社・上村夏生さん(27)と伶人(=雅楽を奏する神職)の燕市、諏訪神社・解良伸裕さん(38)ほか参加者と共に八海山に登り、八海山の登山道安全と繁栄を祈った。
同日朝は、前日の夜から朝方にかけての雷雨で、雷注意報が継続するなかロープウェイ山麓駅を出発。千本檜小屋神殿を目指した一行は無事に到着。祭典修了後には、雲も晴れ始め、爽やかな風と平野を一望する景色が広がった。
八海神社の村山隆家さんは「多くの人々が目にする八海山ですが、どうしても何かきっかけが無いと登山まではしないもの。お山をより身近に感じられるように、このようなきっかけ作りを今後も大切にし、継続していきたい」と話している。
(雪国新聞 7月19日掲載)
茅の輪をくぐり穢れを清め祓う 八海山尊神社
八海山大崎口の御山開きが1日、南魚沼市大崎の八海山尊神社で行われ、信者や参拝で訪れた人たちが、神社前に設けられた「茅の輪」をくぐり、無病息災を祈った。ホラ貝の音が響き渡ると装束の先達(=熟練した山伏)と呼ばれる案内者が、88段の大石段前のしめ縄を断ち、一般参拝者らも後に続いて石段を昇り、神前の茅の輪を8の字にくぐりながら厄を祓い、登山者の安全や無病息災などを祈った。
茅(かや)で作られた直径約2㍍余りの茅の輪をくぐる「茅の輪くぐり」は、同神社でもともと旧暦の6月30日の夏越(なごし)の祭に疫病退散を祈願して執り行われたと言い伝えられているが時期が重なることから7月1日の「お山開き」に、一年の厄を祓うものとして行われるようになったという。また、9月1日には、八朔(はっさく)の祭という、開山中の無事安全を神に感謝して五穀豊穣を祈る「閉山式」が行われる。この日、茅の輪くぐりを初めて体験した南魚沼市塩沢の江口絢子さん(40)は「今日、仕事が休みで、たまたま神社を訪れ、茅の輪くぐりをさせていただいた。地元にいながら、このような祭事があることも知らなかったが今日は、日頃のストレスも解消でき、厄も祓う事ができたので来て本当によかった」と笑顔で話していた。
(雪国新聞 7月12日掲載)
熱さこらえ火渡り 八海山城内口山開き
南魚沼市山口の八海神社と霊場で30日、恒例の「お山開き」が行われ、霊場では、無病息災などを願う「火渡り」では多くの市民や県内外からの参拝者や観光客らが荒行に挑戦した。
霊峰・八海山(1778㍍)は、開山1200年の歴史を持つ越後最大の山岳信仰の山として山岳信の霊場として人々に崇拝されてきた。麓の登山口には、大倉口の坂本神社、大崎口の八海山尊神社、城内口の八海山神社の3つの里宮がありそれぞれの神社で無病息災などを願う行事「火渡り」が行われている。
この日、霊場中央に積まれた杉の葉や願い事が書かれた護摩木に点火され、炎が燃え尽きた火床を行者が祈祷しながら渡り終えると一般参拝者も手を合わせ素足で渡り無病息災や家内安全、交通安全などを祈った。引き続き、福餅まきも行われ、櫓の周りに集まった参拝者は多くの福を授かろうと、懸命に手を伸ばしたり、かぶっていた帽子を広げる姿も見られた。
火渡りに挑戦した六日町観光協会長の青野広明さん(71)は「無病息災などを祈る火渡り。何度、経験しても渡る直前は、緊張する。今年もあと半年、自身も身を引き締めて無病息災で頑張りたい」と話していた。
(雪国新聞 7月12日掲載)
みんなで笑って元気に 笑いヨガ
南魚沼市小栗山、南魚沼市福祉センターしらゆりで17日、「しゃべり場お六」イベントデーで心も体も脳も元気にする「笑いヨガ」に参加者約30人が挑戦した。同福祉センターでは、住民自らが自主的、自発的に企画、運営することで高齢者、障がい者、子育て家庭の仲間づくり、社会的孤立感の解消、健康の維持向上などを図り、安心して暮らせる居場所づくりを目指し、誰もが気軽に安心して自由に参加できる「定期型お茶の間サロン『しゃべり場お六』」を毎週月曜に開いている。また、月に1回「イベントデー」として様々な物作り体験や健康体操なども行われている。
この日のイベント、「笑いヨガ」は、地域で講座や講演活動を行う、南魚沼市五日町の笑いヨガティーチャー、若井ときさん(68)ら4人が、日常生活のなかで笑うことの大切さや効能などを解説。その後、参加者は輪になって童心にかえって大きな声で笑いながら、手拍子、かけ声、深呼吸などを組み合わせた健康体操「笑いヨガ」に汗を流した。
南魚沼市君沢の貝瀬文枝さん(74)は「普段から仲間と歌い、施設などを訪問し、歌う活動をしながら健康に暮らしている。今日、初めて「笑いヨガ」を体験し、健康には笑うことの大切さを実感できたし、貴重な体験をさせていただいた」と話していた。
「しゃべり場お六」の問い合わせは、社会福祉協議会 電話773―6911。
(雪国新聞 6月28日掲載)