残雪を背景に桜も満開の南魚沼市上野の関興寺で27日、「お寺でシルクロード音楽〜アフガニスタン」コンサートが開かれた。

同コンサートでは、アフガンミュージックのユニット「ちゃるぱーさ」の佐藤圭一 さん(65)、やぎちさとさん(51)とバーンスリー、シンギングボウルの寺原太郎さん(56)ほか、Vesma(西域舞踊)、Amara(西域舞踊)、Kar Danslari&西域音楽旅団が、美しく伝統あるアフガンミュージックの演奏と踊り20曲を披露し、約200人の来場者を魅了した。

アフガニスタン音楽ユニット「ちゃるぱーさ」は、同アフガニスタンの代表的な打楽器ラバーブを弾く主宰の佐藤圭一さん。歌、打楽器担当の妻やぎちさとさんが、2007年に結成。日本で唯一のアフガンミュージシャンで、これまで全国で数百回のコンサートを行い2010年、カルザイ元大統領の来日時や、19年に現地で殺害された中村哲医師をしのぶ会などでも演奏している。
南魚沼市石打の野上好枝さん(69)は「シルクロードを通って中国に伝わり日本にも伝来した仏教。そして、関興寺でのコンサート。歴史、文化、音楽、人と人など、いろんな意味で『縁』を感じた」と感動していた。また、歌と演奏を披露した、やぎちさとさんは「曾祖父が堀之内村長を務め、父までは堀之内生まれで南魚沼とも縁がある。関興寺からの山、雪、桜がある景色は、雪が降るアフガニスタンと似ている。春になると雪解け水が台地を潤し、花を愛でるのはアフガニスタンも同じ。怖いと思われるアフガニスタンには、素晴らしい歌、踊りがあることを感じていただければ」と話していた。

(雪国新聞 5月19日掲載)