法音寺平成蔵の収納作品を展示 第2回南魚沼の画家展 トミオカホワイト美術館

作品解説を熱心に聞き入る市民や美術愛好家たち=4月26日、第2回南魚沼の画家展・作品解説会

南魚沼市上薬師堂のトミオカホワイト美術館で、開館35周年記念「第2回南魚沼の画家展〜繁城山法音寺 平成蔵収納作品より〜」が開催されている。

南魚沼市藤原の繁城山法音寺には、第75世、前住職の鈴木快秀さん(81)が、郷士で育まれた芸術を後世に残し、その作品を多くの方に見ていただきたいとの想いから2019年、同寺に近い檀家にあった土蔵を譲り受けて境内に移転し、平成蔵と名付けた。

4月26日の「作品解説会」では、展示17 作品の作家7人が自ら解説し、ほかの作品については南魚美術協会顧問の永井昭司さん(89)、同協会副会長の門井直子さん(53)が解説。訪れた市民や美術愛好家らは各作家の解説に耳を傾けた。

偶然来館したという南魚沼市石打の岡村綏子さん(80)は「富岡作品のファンで時々、来館しているが丁度、作品解説会も開かれていて地元作家の作品も鑑賞できたのでよかった。17作品のうち、個人的には南雲和夫さんの作品『風を感じて』が好きですね」と笑顔で話していた。昨年、「市制20周年記念・初蔵出し作品展でも、17人による17作品が展示され、今回の「第2回・南魚沼の画家展」でも洋画16点、日本が1点の17作品が、富岡惣一郎作品とともに6月17日まで展示されている。前住職、鈴木快秀さんは「第3回目も開催できればと思っている。『平成蔵』に収納している郷土の作家たちの力作を同展で、より多くの皆様に見ていただきたい」と話している。問い合わせは、トミオカホワイト美術館、電話025(775)3646まで。

(雪国新聞 5月19日掲載)