古典落語と音楽パフォーマンスを満喫  第2回ゆざわ寄席

第2回ゆざわ寄席(湯沢で落語を楽しむ会主催)が15日、湯沢カルチャーセンターで開かれ、来場者約90人が柳家小平太さんの落語、のだゆきさんの音楽パフォーマンスを満喫した。

寄席を主催した「湯沢で落語を楽しむ会」(津山隆夫代表)は、湯沢町をはじめ地域の人たちに本物の落語や演芸を気軽に楽しんでもらおうと、落語好きの湯沢町土樽、津山隆夫さん(76)が仲間6人に呼びかけ4月、「湯沢で落語を楽しむ会」を発足。5月10日、最初の落語会となる「ゆざわ寄席」を、湯沢カルチャーセンターで開催し、好評だった。

古典落語「棒鱈」と「幾代餅」を披露した柳家小平太さん
頭でピアニカを演奏し、会場を沸かせた、のだゆきさん

この日の「第2回ゆざわ寄席」では、最初に古典落語を得意とする柳家小平太さんの「棒鱈」に続き、のだゆきさんが学校教材のピアニカとリコーダーを使ったお笑い音楽パフォーマンスで会場を沸かせた。再度、柳家小平太さんが「幾代餅(いくよもち)」を披露し、来場者は盛んに拍手を送っていた。

左から、津山隆夫さん(湯沢で落語を楽しむ会代表)、柳家小平太さん、のだゆきさん=「第2部トークショー」

第2部「トークショー」では、出演者2人がプライベートやエピソードなどを紹介し、来場者の質問に答えた。秋田県出身の柳家小平太さんは「父と母が秋田にあるわらび座の団員で、そんな環境で育った。また、落語は師匠の話しを聞きながら覚えなければいけない。私は、34歳で入門したので、若い弟子らと違って落語を覚えるのに大変苦労した。私は、師匠の許可を得てノートに書いて覚えた」などの苦労話も披露したほか、来場者のリクエストで第九の独唱を披露する一幕もあった。また、のだゆきさんは、東京音楽大学大学院を修了。学生時代からピアニストとして活動するが2009年から、ピアニカやリコーダーを使った笑いの音楽パフォーマーになったきっかけも語った。

湯沢町の髙橋花子さん(74)は「夫も私も落語が大好き。今日は、小平太師匠の古典落語『棒鱈』『幾代餅』の2席も聴けてよかったし、とても感動した。落語って本当に奥深いと思う」と満足げに話していた。

湯沢で落語を楽しむ会では今冬に、「第3回ゆざわ寄席」の開催も予定している。同会の副代表、高波大吾さん(42)は「2回目の開催で、スタッフも徐々に勝手がわかってきた。湯沢では、文化的なイベントが少なく感じるため、今後も定期的な開催に心掛けたい。会を続けて行くためにもぜひ大勢の皆様に足を運んで下さいますようお願い申し上げます。また、会場や木戸銭、出演者などはいずれもまだ未定ですが決定次第、皆様お知らせいたします」と話している。

(雪国新聞 9月26日掲載)