
「寄り添い、共に考えます」をキャッチフレーズに昨年、南魚沼市六日町に開業した「ファースト・ステップ司法書士事務所」代表の島崎陽輔さん(40)に話を聞いた。
=開業
私は、大学卒業後、公務員として組織人生活を続けていましたが、2015年9月、30 歳の誕生日を迎えた日、「このまま一生、組織人として生きて行くのかと自問自答したとき、一度しかない人生であれば、挑戦しなければならない」と思い、行政書士取得に一念発起。翌年、2016年11月の試験で行政書士に合格したものの、就職先や開業方法など問題も多く、ステップアップして司法書士取得を決意。2020年にコロナ過の試験日程変更を乗り越え、晴れて合格。2021年4月に公務員生活を終え、司法書士事務所に3年間の勤務を経て、南魚沼市六日町に独立開業しました。
=開業地選定の背景と経緯
バイク好きの私は、2014年8月に北海道ツーリングに行き、広大な大地を踏みしめた際に、人間としての住む場所の意義をまざまざと感じさせられ (決して、当時の居住地が悪かったということではありません)ことが端緒になります。その後も、日本全国津々浦々を旅した結果、それぞれの市町村には素晴らしものがあることを知った事、司法書士合格後の研修のなかで、司法制度改革の際、司法書士に簡裁訴訟代理等関係業務の権限が与えられた(諸先輩方が勝ち取ってくれた)意味意義を考慮した結果、より司法書士が求められるべき場所(司法書士が足りていない地方)において開業することが社会貢献になると判断し、決断しました。なお、南魚沼市六日町は母の故郷です。
私は「寄り添い、共に考えます」を念頭に法律の世界では、法律家が全て手続きを執り行い、依頼者は任せるという固定観念があります。これは、一部で合致、合理的な面もありますが、不合理な面もあります。私はこの点、「代理人」といっても、法律家一辺倒、一方通行の業務でなく、依頼者の目的達成を支援するサポーター、コーディネーターとして、やっていく、そういう考えを大事にしています。法律は感情が反映されないものですが、依頼者がどうしたいのかという意思・感情面を大事にしたいところです。
=主な業務内容
相続手続き60%、不動産登記20%、商業登記10%、その他が10%です。
=事務所の特徴など
「寄り添い、共に考えます」のキャッチフレーズに同じく、一般の方と共同して仕事をし、目的を達成していくことを大事にしています。業界では若手なので、ビシビシ動きます。
=趣味・仕事以外の時間
趣味はもちろんバイクです。ほかには、登山などで自然にふれあいながらリフレッシュしています。
=将来の展望や目標
法的後悔をする方や法的不健康者を減らしていくこと。ことが終わったあとであの時、「遺言を書いていれば、契約書を書いていれば、登記していれば」などなど。法的定期健康診断ができるような体制を考えています。
ファースト・ステップ司法書士事務所:南魚沼市六日町2117旅川ビル202号室 電話025−788−1807
(雪国新聞 11月14日掲載)
