南魚沼市とバーミキュラの愛知ドビーが包括連携協定を締結

林市長と愛知ドビー株式会社、土方邦裕社長=11月21日、南魚沼市事業創発拠点MUSUBI−BA

南魚沼の豊かな「食資源」と愛知ドビー株式会社の「製品力とブランド力」という双方の資源を最大限に活用し、多様な価値を創出することを目的に包括連携協定を締結。締結式が21日、南魚沼市事業創発拠点MUSUBI−BAで行われた=写真=。

南魚沼市では、南魚沼市しか味わえない「地域食、酒、雪、歴史、文化、温泉」などの固有資源・価値を包括し、『ゼッピン(ZEPPiN)』と表現。9月に策定した観光戦略に基づき「ゼッピン雪国宣言」の基本理念の下で「食のブランディング戦略」を推進しており、南魚沼産コシヒカリをはじめとする市内産の食材の魅力を活かした地域全体で食のブランド価値向上に取り組んでいる。

愛知ドビー株式会社は、1936年に愛知県名古屋市で創業した老舗鋳造メーカー。3代目の(土方邦裕社長、土方智晴副社長)兄弟の「町工場から世界最高の製品を作りたい」という思いから生まれたメイド・イン・ジャパンの鋳物ホーロー鍋「バーミキュラ」は、「手料理と、生きよう」をブランドスローガンに掲げ、素材の味を最大限に引き出す製品とライフスタイルを世界へ発信している。なお、愛知ドビー株式会社と自治体の包括連携協定は全国初となる。土方邦裕社長は「南魚沼市の美味しいコシヒカリとご飯が美味しく炊ける弊社製品で相乗効果を意識しながら南魚沼市にとどまらず『日本のものづくり』を世界に再認識してもらうことを目標に活動して行く」と話している。

左から、小髙直弘副市長、林茂男市長。愛知ドビーの土方邦裕社長、石藤諭マーケティング本部長

 

土方社長の製品解説に耳を傾ける林市長

(雪国新聞 12月5日掲載)

亡き祖母の旅館再開を記念して 七代目三遊亭円楽落語会

 元女子力観光プロモーションチーム、FMゆきぐにアナウンサーの小杉幸子さん(59)が、50年前に亡くなった祖母が営んでいた南魚沼市石打丸山スキー場の旅館「中嶋屋」の再開を決意。今シーズン12月クリスマスの頃を目標に、南魚沼地域で活躍する若手女性シェフ宮田悠さんとコラボレーションのカフェからスタートを目指している。

今年2月、7代目を襲名した円楽さんと、全国のコミュニティFMで金曜日深夜に放送中の「円楽のシネマトーク&ミュージック」で小杉幸子さんがパーソナリティを務め、プライベートでも交流。小杉さんの祖母で中嶋屋旅館の創業者、阿部シゲノさんの50回忌の供養として落語会を開催したいとの思いを伝えたところ、円楽さんの快諾で「第1回石打丸山スキー場関山寄席『七代目三遊亭円楽落語会』」が実現。落語会には、小杉さんの親戚や地元住民、地元企業のオーナー、議員ほか、首都圏からのメディア関係者ら総勢約50人余りが落語を満喫。引き続き、円楽さん、弟弟子の萬丸さんを囲んで地元「天心」の自慢料理や近隣住民の持ち寄った酒を酌み交わしながら交流を深めた=写真=。

落語会を主催した、小杉さんは「様々なご縁と歴史の大きな流れを感じながら多くの人々の助けを得て開催する事が出来た。客をもてなす事が生き甲斐だった祖母の遺志を継ぎ、中嶋屋旅館を再開することで阿部家先祖、ご近所様に喜んでもらえれば幸せに思う。後日、東京のスタジオで円楽師匠に『姉さん、来年もやりましょうよ!』との言葉。来年の落語会もご期待ください」と話している。

また、小杉さんは2024年から、女子力観光プロモーションチームの友人たちと地域活性化サークル「Snow Girl(スノウガール)を発足。そのチームを軸に、「ゆきぐにでアソボ」をキャッチフレーズに 共に食し、語り、遊ぶ!を敢行すべくInstagramなどSNSで発信し、南魚沼地域の魅力を発掘中。東京と南魚沼の2拠点生活を続けながら精力的に活動を行っている。

三遊亭円楽さん(47)は、五代目円楽さん最後の弟子。父は同じく落語家の三遊亭好楽さん(79)で、好楽さんと同じ師匠であることで親子だが兄弟弟子の関係
円楽さんの弟弟子、三遊亭萬丸さん(35)
落語会終了後、酒を酌み交わしながら盛り上がる=南魚沼市石打、中嶋屋

 

 

 

 

 

 

 

(雪国新聞 11月28日掲載)

全国から大勢の鉄道ファン 越後湯沢駅開業100周年イベント

田村町長、中島駅長の合図で「越後湯沢駅100周年号」長岡行きが発車。同列車の編成は、オリジナルロゴのヘッドマークをつけたEF64形+12系(SLばんえつ物語用客車)7両+EF64形

JR越後湯沢駅が、1925年に開業して100周年を迎え「越後湯沢駅開業100周年イベント」が1日、越後湯沢駅で開かれた。

快速「越後湯沢駅100周年号」(長岡〜越後湯沢間)の運行をはじめ在来線ホームやコンコースでは、スタンプラリー、子ども駅員体験、ロゴを使用したオリジナルグッズの販売などが行われた。また、東口駅前広場では、ゆざわマルシェなども開催され、多くの来場者でにぎわった。

入場券を買い求めようと長蛇の列にならぶ、南魚沼市市野江丙の足立知彦さん(49)は「今日、私が接した限りでは沿線や駅に来られた多くの鉄道ファンは、ルールを守って撮影されていたと思う。このように多くの人たちが訪れるような時は、地元側でも駐車場所やトイレ案内などの受け入れ態勢を整えることでもっと、活性化に繋がる思う」と話していた。

上杉謙信が冬の三国峠越えの際、太鼓を鳴らして軍勢を鼓舞したという雪雷太鼓を披露=100周年号出発式

在来線ホーム1番線では、長岡駅発、12時20分に到着した「越後湯沢駅100周年号」の客車が飲食や休憩もできる「トレインラウンジ」として開放。多くの来場者が座席の座り心地を確認したり、車両内外の細部まで写真を撮る熱心な鉄道ファンの姿が見られた。その後、長岡行きとなる同列車の発車前、出発式が行われ、田村正幸町長、中島宏明駅長ほか、雪雷(ゆきおろし)太鼓保存会(森本佳美会長)の演奏やSLばんえつ物語号のキャラクター「オコジロウ」と北越急行の「ホックン」が盛り上げた。発車時刻になると中島駅長と田村町長の出発合図で列車は汽笛を響かせ長岡に向け発車。ホームに詰めかけた多くの鉄道ファンらが見送った。出発式で、雪雷太鼓を披露した湯沢小学校4年生の菊地一歩樹さん(10)は「私は、小1から太鼓をやっています。今日はたくさんのお客さんでびっくりしましたが練習どおり楽しく演奏できました。太鼓を続けて来て良かったです」と話していた。

来年3月まで、越後湯沢駅の歴史パネルを展示=駅改札東口通路
オープニングセレモニー、ゆざわマルシェでにぎわう=駅東口駅前広場

(雪国新聞 11月14日掲載)」

梅桜亭開設30周年記念寄席 南魚沼市一村尾担い手センター

「越後人の大きさ、暖かさ、優しさで梅桜寄席が長く続けられた。そんな皆様への恩返しとしてこれからも心温まるいい話をしていきたい」挨拶する宝井琴梅と妻琴桜さん=10月25日、一村尾担い手センター

南魚沼市一村尾に開設された梅桜亭の開設30周年記念寄席が24日、一村尾担い手センターで開かれ、地域住民をはじめ市内外から約100人の来場者で大盛況となった。梅桜亭は、講談師の宝井琴梅さん(83)が一村尾の民家で1996年9月に開設。月1回、講談や落語などの寄席を開いており、今や身近になった梅桜亭は地域の親睦の場となっている。

梅桜亭開設のきっかけは、一村尾集落に1985年、地域づくりを目的にできた独立国「童夢」が農業講談を得意とする琴梅さんに「当地でぜひ、農業講談を語ってもらいたい」と直談判して実現した。現在、童夢は梅桜亭存続のため順番に家賃を支払う「梅桜亭オーナー会」として活動を続けている。

この日、30周年記念寄席では、宝井琴梅さん、宝井琴桜さん、宝井琴凌さんの講談ほか田辺一紀さん、田辺凌天さん、宝井琴鶴さんのかっぽれ、六代目越後屋助七(渡辺孝之)さん(86)がそば打ちを披露した=写真=。

梅桜亭オーナー会(元童夢元首)の井上智明会長(77)は「梅桜寄席は、お客さん、講談師、場所(梅桜亭)を支える人々の3本柱があって長く続けられた。そして、何よりも、みんなが楽しくなければやって来られなかったと思う。これからもみんなが楽しめる梅桜寄席を少しでも長く続けられように頑張る」と話している。

田辺一紀さん、田辺凌天さん、宝井琴鶴さんが「かっぽれ」で盛り上げる
「母里太兵衛」を披露する宝井琴凌さん
「呂昇物語」を披露。宝井琴桜さん
「夜もすがら検校」を披露。宝井琴梅さん
江戸時代から続く「駒形どぜう」六代目で、そば打ち名人。六代目越後屋助七さんがそば打ちを披露

(雪国新聞 11月7日掲載)

企業版ふるさと納税でアサヒビールが湯沢町に1000万円寄付

湯沢町の企業版ふるさと納税制度を使いアサヒビール株式会社が寄付金1000万円を贈呈。 湯沢高原Kumo cafe(くもカフェ)で8日、寄付贈呈に対して湯沢町から同社に感謝状が送られた。

アサヒビール藤澤次長の寄付贈呈に続き、田村町長が藤沢次長に感謝状が手渡された=8日、湯沢高原kumo caféのオープンデッキ

アサヒビールでは、お酒を飲む人も、飲まない人も、気兼ねなく好きなドリンクを楽しめる飲み方の多様性「スマートドリンキング」を提唱しており、2024年から実施している企業版ふるさと納税第3弾として、スマートドリンキングの推進事業に役立ててもらおうと、湯沢町を含む全国10の自治体にそれぞれ1000万円、合わせて1億円の寄付を行っている。

贈呈式には、アサヒビール(株)S&OP企画部、藤澤達也次長、湯沢町の田村正幸町長らが出席。藤澤次長の寄付贈呈に続き、田村町長から藤沢次長に感謝状が手渡された。田村町長は「スマートドリンキングを通じて『観光』と『地域の健康』の2つを繋ぐ取り組みを行う」と述べた。

越後湯沢駅100周年記念ナイトツアーや特別スナック開店

湯沢町と協業し、越後湯沢駅開業100周年を機にナイトタイム観光事業を監修するオンラインスナック横丁文化株式会社(五十嵐真由子社長)は、アサヒビールの企業版ふるさと納税による支援を受け、スナック横丁が「越後湯沢駅開業100周年記念」イベントに合わせ、湯沢町と協力して展開する「スナックガイドツアー」と「ホッピングツアー」がスタートした。「スナックガイドツアー」は、湯沢町の夜をとびきり楽しむ2時間半のスペシャルツアー。駅周辺の飲食店やスナックをガイドと一緒に安心してめぐり、ママや常連さんとの交流が楽しめる帯同型ツアー。参加費は、5000円+立ち寄る飲食店1店舗につき飲食代2000円。一方の「ホッピングツアー」は、参加者が手形を購入し、MAPに載っているお店から好きなお店を選んで巡り、特別料金で飲んだり食べたりできるセルフスタイルで、発行日内なら、何軒でもハシゴOK。スナック文化やスマートドリンキングが学べる「入門教科書」のプレゼントもあり、お酒を飲む人も飲まない人も一緒に湯沢の夜を自由気ままに楽しめる。参加費は、500円 (参加証)+各店舗でのセット料金2000円。また、越後湯沢開業100周年コラボイベントとして1日限りの足湯スナックと天空スナックを開店。「足湯スナック」は、11月1日12時〜17時、越後湯沢駅西口前広場で、お酒やノンアルを味わい一期一会の出会いを体験。参加費は、1000円(ドリンク1杯・おつまみ付き)。また、山頂から絶景を望みながら楽しめる「天空スナック」は、同じく1日の12時〜16時30分、参加費は、1000円(ドリンク1杯・おつまみ付き)、ロープウェイチケット付きは、3700円となっている。問合せは、湯沢町観光まちづくり機構(電話025-785-5505)。

湯沢町オリジナルスマドリモクテルも披露。左から、コシヒカリの糀を使用した炭酸飲料「雪色ソーダ」。モクテル「雪色ゴールドスパークル」「湯沢サンライズ」。ノンアルビール「新•衝撃のうまさ!アサヒゼロ」。自然とキレイな水が育てたトウガラシを使用したホットソース「ユザスコ」

(雪国新聞 10月24日掲載)

古典落語と音楽パフォーマンスを満喫  第2回ゆざわ寄席

第2回ゆざわ寄席(湯沢で落語を楽しむ会主催)が15日、湯沢カルチャーセンターで開かれ、来場者約90人が柳家小平太さんの落語、のだゆきさんの音楽パフォーマンスを満喫した。

寄席を主催した「湯沢で落語を楽しむ会」(津山隆夫代表)は、湯沢町をはじめ地域の人たちに本物の落語や演芸を気軽に楽しんでもらおうと、落語好きの湯沢町土樽、津山隆夫さん(76)が仲間6人に呼びかけ4月、「湯沢で落語を楽しむ会」を発足。5月10日、最初の落語会となる「ゆざわ寄席」を、湯沢カルチャーセンターで開催し、好評だった。

古典落語「棒鱈」と「幾代餅」を披露した柳家小平太さん
頭でピアニカを演奏し、会場を沸かせた、のだゆきさん

この日の「第2回ゆざわ寄席」では、最初に古典落語を得意とする柳家小平太さんの「棒鱈」に続き、のだゆきさんが学校教材のピアニカとリコーダーを使ったお笑い音楽パフォーマンスで会場を沸かせた。再度、柳家小平太さんが「幾代餅(いくよもち)」を披露し、来場者は盛んに拍手を送っていた。

左から、津山隆夫さん(湯沢で落語を楽しむ会代表)、柳家小平太さん、のだゆきさん=「第2部トークショー」

第2部「トークショー」では、出演者2人がプライベートやエピソードなどを紹介し、来場者の質問に答えた。秋田県出身の柳家小平太さんは「父と母が秋田にあるわらび座の団員で、そんな環境で育った。また、落語は師匠の話しを聞きながら覚えなければいけない。私は、34歳で入門したので、若い弟子らと違って落語を覚えるのに大変苦労した。私は、師匠の許可を得てノートに書いて覚えた」などの苦労話も披露したほか、来場者のリクエストで第九の独唱を披露する一幕もあった。また、のだゆきさんは、東京音楽大学大学院を修了。学生時代からピアニストとして活動するが2009年から、ピアニカやリコーダーを使った笑いの音楽パフォーマーになったきっかけも語った。

湯沢町の髙橋花子さん(74)は「夫も私も落語が大好き。今日は、小平太師匠の古典落語『棒鱈』『幾代餅』の2席も聴けてよかったし、とても感動した。落語って本当に奥深いと思う」と満足げに話していた。

湯沢で落語を楽しむ会では今冬に、「第3回ゆざわ寄席」の開催も予定している。同会の副代表、高波大吾さん(42)は「2回目の開催で、スタッフも徐々に勝手がわかってきた。湯沢では、文化的なイベントが少なく感じるため、今後も定期的な開催に心掛けたい。会を続けて行くためにもぜひ大勢の皆様に足を運んで下さいますようお願い申し上げます。また、会場や木戸銭、出演者などはいずれもまだ未定ですが決定次第、皆様お知らせいたします」と話している。

(雪国新聞 9月26日掲載)

地域の芸術を牽引した山本安雄さんを偲んで三回忌追悼展 トミオカホワイト美術館

 

南魚沼市上薬師堂のトミオカホワイト美術館で「山本安雄三回忌追悼展」が開催されている。8月30日のオープニングイベントには、山本安雄さんを偲び約70人が来館。山本安雄さんの妻、悦子さん(85)と二男、未知雄さん(56)が感謝の言葉を述べ、山本安雄さんの従兄弟で画家の永井昭司さん(89)による作品解説が行われた。

約70人の市民が山本安雄さんを偲ぶ=8月30日、トミオカホワイト美術館、追悼展オープニングイベント
左から、妻、山本悦子さん。従兄弟、永井昭司さん。二男、未知雄さん=山本安雄さん、家族もお気に入りの昨品のひとつ「空、澄みて」の前で

1933年3月15日、関川村に生まれ、23年3月4日に89歳で亡くなった山本さんは、一陽会会員、日本美術家連盟会員、県美術家連盟会員で南魚美術協会の顧問などを務めたほか、1967年に第1回個展を六日町公民館で開催して以来、95年まで毎年、個展を開催。中学校の教員だった頃も帰宅後はアトリエで、日に一度は筆を持つという生活を送り、退職後も地域の芸術文化の向上や普及に長年尽力した。同追悼展では、南魚沼市藤原、繁城山法音寺の平成蔵に収納された作品を中心に展示し、これまでの画業を振り返る。
山本安雄さんの二男、未知雄さんは「父が亡くなってからも、大勢の皆様に昨品を観ていただき、父も天国で喜んでいると思う。また、法音寺前住職の鈴木快秀さんには、追悼展の開催にご尽力いただき心より感謝している」と話していた。

「山本安雄三回忌追悼展」は、9月29日まで(富岡惣一郎「白の風景」同時開催)。開館時間は9時〜17時(最終受付16時30分)、毎週水曜日休館、観覧料は一般500円、小中高生250円(南魚沼市民は無料)。問い合わせは、南魚沼市上薬師堂142、電話025−775−3646まで。

(雪国新聞 9月12日掲載)

4500匹の鮎の炭火焼きをまるかじり 魚野川鮎まるかじり祭

過去最高の人出でにぎわった第25回魚野川鮎まるかじり祭=8月23日、南魚沼市六日町の魚野川河川敷

南魚沼市恒例の夏の風物詩「魚野川鮎まるかじり祭」が23日、南魚沼市六日町の魚野川河川敷で開かれ、約4700人が来場し、祭りを満喫した。鮎まるかじり祭は、同実行委員会(富所真太郎委員長)主催で今回が25回目となる。今回は約4500匹の鮎を用意し、実行委員会とボランティア約120人が会場運営スタッフとして参加。

陽射しと炭火の熱さを堪えながら鮎を焼く、スタッフや林茂男市長

開催前の16日早朝から、ボランティアが河川敷の草刈り作業を行い前日には、焼き場をはじめ客席、電気関係ほか会場準備を行った。開催当日、全長20メートルの焼き場では、陽射しと炭火の熱さを堪えながら汗をタオルで拭いながら鮎を焼くスタッフ。その焼きたての鮎を求める来場者の長蛇の列ができ、ステージでは歌やダンス、アフリカン太鼓・ジャンベ、ジャズ演奏などが披露され、来場者はステージショーを観賞しながら焼き上がった鮎を片手にビールで乾杯し、祭りを満喫した。

黄昏時のジャズ演奏で魅了した「笹川正子&ジャズクインテット」。「納涼盆踊り」では、来場者の飛び入りで盛り上がる

実行委員会の実行委員長、富所真太郎さん(51)は「暑いなか、今年も大勢の皆様にお越しいただき心より感謝申し上げます。毎年『魚野川と坂戸山を眺めながら味わう鮎とビールは格別で最高!』とご好評をいただいております。さっそく、来年に向けて反省点を改善しながら、より多くの皆様に愛される祭にするために努力してまいりますので来年も是非、お越しくださいますようお願い申し上げます」と話している。

(雪国新聞 9月5日掲載)