火の道を素足で渡り無病息災を願う    八海山尊神社大火渡祭

杉木が燃え尽き、炭になると白装束姿の行者に続いて信者や一般の参拝客が素足で渡り、家内安全や無病息災を祈った。=八海山尊神社

 南魚沼市大崎の八海山尊神社でこのほど、舞と年恒例の「大火渡祭」が開かれた。県内外から訪れた信者や観光客らが祭壇の前に積み上げられた杉木が燃え尽き、炭になったところを素足で渡り家内安全、無病息を祈願した。

木曽御嶽山の中興開祖、普寛とともに八海山を中興開山した地元大崎村出身の木食泰賢行者の命日が4月20日であることから、火渡祭は長らく散発的に行われてきた。しかし、1960年(昭和35年)から、命日の半年後である10月20日に毎年開催されるようになり、今や日本有数の規模を誇る火祭りとなっている。

この日は、境内で神事が執り行われ、スギの葉などを積み上げた大護摩に添加されると勢いよく燃え上がり読経、ホラ貝の音が鳴り響くなか、白装束の先達や参拝者らが願い事などを記した祭木が次々と投げ入れられ、火が収まると清めの塩がまかれ、火渡りが始まった。神社に納めるお札の入った箱を信者、顔を歪め熱さを堪えながらも渡る参拝者の光景も見られた。

子供たちも火渡りに挑戦するが、あまりの熱さに泣き出す姿も見られた

南魚沼市西泉田の佐藤大己さん(32)は今年、新築したので家内安全と無病息災を祈るために家族全員で火渡りに挑戦。渡り終えた妻麻美さん(34)は「私は、地元で育ったので子供の頃から火渡りをしているが、夫や子供たちは初めてなのできっと熱かったと思う」と笑顔で話していた。

暑さをこらえて渡り終えホッとする南魚沼市西泉田の佐藤大己さん一家

(雪国新聞 2023年11月2日掲載)

ペットと正しく楽しく暮らすために    動物愛護のつどい

動物愛護協会南魚沼支部(小宮山毅支部長)は14日、南魚沼地域振興局講堂で「動物愛護のつどい」を開いた。同協会は、動物を正しく理解し、人と動物のふれあいを通じ、心豊かな社会を作ろうと毎年、開いているもの。この日は「長寿動物飼育功労者表彰式」、県動物愛護センターの齊藤健獣医師による講話「犬と猫の習性から学ぶ楽しくて幸せな暮らし方と健康管理」ほか、グッズ販売や飼い方相談コーナー、ペット自慢写真コンテストの応募作品、災害時の避難等のパネル展示などが行われた。

「長寿動物飼育功労者表彰式」では、湯沢町、南魚沼市内の犬の飼育功労者25人、猫の飼育功労者7人が表彰され、表彰式に出席した9人の長寿動物の飼い主に小宮山毅支部長から、表彰状が手渡された。犬の部で受彰した「ミルク」(チワワ・雄15歳)」の飼い主、湯沢町三国の会社員、小野明美さん(52)と「こたつ」(チワワ・雄15歳)の飼い主で旅館業、師田輝彦さん(49)は姉弟で、飼い犬も兄弟での表彰となった。姉の小野さんは「元々、家で飼っていた父犬、里親として我が家に来た母犬との間に6匹の子が産まれ、4匹はそれぞれの家庭へ。私はミルク、こたつは弟が飼うことになりました。兄弟犬揃っての表彰は、私たち姉弟も嬉しいです」と笑顔で話していた。

小宮山支部長から長寿動物飼育功労者に表彰状が手渡される(=14日、南魚沼振興局講堂)
飼い主も犬も「きょうだい」で受彰。師田さんと小野さん(=長寿動物飼育功労者表彰・写真左から=)

講話で、齊藤獣医師は「ペットの飼育、健康管理の基本はまず、犬や猫の習性を理解することである」と呼びかけた。それらのアドバイスに参加者は真剣な面持ちで耳を傾けていた。また、講話終了後、同獣医師は「最近、高齢の飼い主が事故や病気での入院や死亡してしまった時、残されたペットについての相談が、当センターに多く寄せられている。ペットを飼えなくなる事態に備えてまず、家族の協力は第一だが飼育費用、飼育場所、支援者などは、あらかじめ考えておいてほしい」と話していた。

(雪国新聞 2023年10月27日掲載)

南魚沼で電動キックボードのシアリング

 

電動キックボードをはじめとするマイクロモビリティのレンタルを行う大阪市ビームモビリティジャパン株式会社(アラン・ジアング社長)は、日本での外国人観光客の受け入れ再開に合わせて11日、次世代型モビリティBeam Saturn(ビームサターン)のシェアリングサービスを大阪市で開始。14日から、南魚沼市でもサービスを開始した=写真=。同サービスは、安全性に重きを置き、事故を未然に防ぐための機能を多く備えた機体を採用。快適に気軽に街中を移動することができ、地域の店舗や宿泊施設、レストランを支援する地域活性化プログラム「ビームブースター」も導入。ユーザーが様々な店舗や人々に出会うことで地域の活性化も狙う。利用方法は、まずスマホにBeamの専用アプリをダウンロードし、免許証、名前、メールアドレス、支払い方法(クレジットカード)を入力する。南魚沼市に20カ所ある設置場所(パーキング)で、アプリの「ライドスタート」をタップし、機体のQRコードを読み取り認識されたら乗車をスタートし、行きたい場所へ。返却は、行き先の近くにある指定パーキングに駐車し、アプリの「返却」をタップして利用が終了となる。

設置場所前の牧之通りで軽快な走りを披露する山さん

このプロジェクトをサポートする里山モビリティ 共同代表、山健太郎さん(37)、同じく共同代表で設置場所の一つにもなっているホテル坂戸城の星野欽司さん(36)は「春はカタクリ、夏はホタルや川遊び、秋の紅葉と新米グルメ、冬のスノーアクティビティなど、四季それぞれに楽しめる南魚沼で、歩くより速く、運転するより環境にやさしいBeamに乗って、いつも通っている道や入ったことのない路地、今まで気づかなかったお店や人々との出会いなど、南魚沼の新たな一面を発見して頂くきっかけになればと願っています」と話している。

毒キノコに気をつけよう   きのこ講習会

 

毒きのこによる食中毒を未然に防ごうと南魚沼市食品衛生協会(鈴木永男会長)は5日、南魚沼市六日町の南魚沼振興局で「きのこ講習会」を開いた。県では、9月から11月中旬まで「毒きのこ食中毒予防強化期間」と定め、毒きのこによる食中毒の予防を呼びかけている。

コロナの影響で3年ぶりに開かれた今回は、感染対策を図り午前と午後の2回に分けて各20人限定で行われた。会場には講師や関係者が準備した食べられるきのこと毒きのこが会場の中央に並べられ、「魚沼きのこの会」の中平隆政会長(69)が講演を行い、毒きのこと食べられるきのこの見分け方を伝授した。毎年、毒きのこを誤って食べ食中毒が発生していることから、参加者は、真剣な面持ちで講師の解説に聞き入っていた=写真=。

講習会に参加した同振興局林業振興課の河本麻美子さん(33)は「仕事で山に行くことが多く、きのこ採り方々に『これ食べられますか?』などと質問されることもあるので、まず自分自身が、きのこについて学ぼうと今日は、参加しました」と話していた。

毒きのこ、誤食の多いきのこの特徴について学ぼうと熱心に質問する参加者たち=5日、振興局講堂

最強の毒きのこドクツルタケや猛毒カエンタケなどの毒きのこも多数展示

高齢動物との暮らし方と災害時の避難方法を学ぶ

南魚沼動物愛護のつどい

動物愛護協会南魚沼支部(小宮山毅支部長)は23日、「動物愛護のつどい」を南魚沼市民会館で開き、地域の愛犬家、愛猫家ら約30人が参加した。コロナ禍で3年ぶりの開催となった今回は、長寿動物飼育功労者表彰式をはじめ六日町動物病院の小宮山毅医院長と県動物愛護センター主査、獣医師の齊藤健さんによる講話やクラリネット辻笑子さんとピアノ宇野真依さんのミニコンサートも行われた。

愛犬ジャム(ポメラニアン・16歳・メス)の飼い主、塩沢町の会田広美さんに小宮山支部長から表彰状が手渡される(=長寿動物飼育功労者表彰式)

家族の一員として暮す高齢の動物たちを表彰する「長寿動物飼育功労者表彰式」で、長寿犬35匹と長寿猫3匹が表彰された。この日、表彰式に出席した9人の長寿動物の飼い主(長寿動物飼育功労者)に小宮山支部長から、表彰状が手渡された。犬の部で表彰されたポメラニアンのジャム(16歳・メス)の飼い主、市内塩沢の動物看護師、会田広美さん(49)は「わが家にはもう1匹、ポメラニアン(7歳・メス)がいますが、この子(犬)たちは家族ですので、少しでも長く一緒に暮らせたらと思います」と話していた。

 

 

 

高齢動物との暮らし、災害時の避難方法について学ぶ(=小宮山医院長(上)と齊藤主査(下)による講話)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

引き続き行われた講話で、小宮山院長の「高齢ペットとの暮らし方」で、犬や猫も平均寿命が伸びたことから、日頃のペットの生活の中でちょっとした変化に注意が必要(老化や病気の兆候を早期発見)であるとし、老齢による病気やその治療実例などを紹介した。県動物愛護センター齊藤主査による「災害への備えと災害発生時の避難」では、災害発生時の飼い主の心得、避難方法や避難所でのトラブルを避けるためには普段から、ペットの健康管理や適切なしつけが大切とし、「ペットを守れるのは飼い主だけ」と呼びかけた。

クラリネット辻笑子さんとピアノ宇野真依さんの演奏に聞き入る参加者

オリジナル福袋「北信越Fe(てつ)袋」の発売

北越急行㈱では、北信越第三セクター鉄道5社(IRいしかわ鉄道株式会社、あいの風とやま鉄道株式会社、えちごトキめき鉄道株式会社、しなの鉄道株式会社及び当社)と連携してオリジナル福袋「北信越Fe(てつ)袋」を発売

北越急行株式会社https://hokuhoku.co.jp

佳作に南魚沼市水澤文江さん  越後湯沢全国童画展

佳作に選ばれた南魚沼市麓、水澤文江さんの作品「記念写真」(色画用紙・パステル)

長岡市で生まれ、晩年は湯沢町で暮らした川上四郎氏の偉業、功績をたたえる「越後湯沢全国童画展」の審査会が10日、湯沢町公民館で行われた。
今回は、全国から217人による作品284点の応募があり、豊口協さん(長岡造形大前理事長)、田村実さん(元福音館書店絵本編集長)による審査の結果、川上四郎記念大賞に、佐賀県の油彩作品「嵐が過ぎたなら光を見つけに行こう」が選ばれた。
県内からは23人の応募があり、最優秀賞に三条市の内山泰介さん。南魚沼市麓の水澤文江さん(58)が3回目の応募で、佳作に選ばれたほか4人が入賞入選した。湯沢町からも3人の応募(入賞入選者なし)があった。
入賞入選作品を展示する「第25回越後湯沢全国童画展」では、新型コロナウイルスの影響で初日に予定していた表彰式と作品鑑賞会は中止となったが、4月24日から5月3日まで、湯沢町公民館2階ホールで開催。時間は、午前9時から午後6時まで、入場無料。
問い合わせは、湯沢町公民館(電話025─784─2460)。