巻機山を背に こいのぼり 滝谷農村公園

こいのぼり約100匹が泳ぐ南魚沼市滝谷、滝谷農村公園

雪解けが進む巻機山を背に、南魚沼市滝谷の滝谷農村公園では、色とりどりのこいのぼりが飾られ、訪れる人々の目を楽しませている。

2011年に発生した水害を機に13年から、地元の「上田郷自然をはぐくむ会」(阿部久夫会長)が中心となり、河川の安全を願うとともに子どもたちの成長を願って毎年行われている。21日には、地元の小学生や住民ほか市内のボランテイアら約100人が参加して飾り付け作業を行った=写真=。

作業に参加した上田小学校PTA副会長、髙村厚さん(42)は「上長崎保育園が閉園になる時に私が保護者会長だった。その時に、園児らと作った鯉のぼりも泳いでいるので是非見ていただきたい」と話していた。また、上田小学校6年の運営委員長、貝瀬琉依さん(11)は「今日はみんなで協力し、テキパキと作業ができた」と満足顔だった。この日、飾り付けた約100匹の「こいのぼり」がは、6日まで楽しめる。上田郷自然をはぐくむ会、副会長の長谷川政一さん(66)も「家族、友達、親戚も誘って、みんなで優雅に空を舞うこいのぼりの姿を見にきてほしい」と話している。

2021年、閉園になった上長崎保育園児らが作った想い出のこいのぼり

(雪国新聞 5月2日掲載)

メダカ愛好家でにぎわう 南魚沼めだかベース周年祭

県内外のメダカ販売店20店が出店し、展示販売する「南魚沼めだかベース周年祭」が南魚沼市泉の南魚沼めだかベースで開かれ、約300人のめだか愛好家が来場した。時折、雨が降る肌寒い天気のなか会場では、展示販売をはじめ、希少品種が当たるメダカくじやメダカすくいなどのイベントを楽しみ、愛好家同士が情報交換やメダカ談義に花を咲かせながら交流を深めていた。

あいにくの雨のなか、多くのメダカ好きが来場=13日、南魚沼市泉、南魚沼めだかベース

南魚沼めだかベースは、店長の井口サヤカさん(45)の趣味が高じて2020年4月にオープン。約80種類以上のメダカを飼育し、品種改良も行っており、特に3色・紅白系のメダカの繁殖を得意としており、市内浦佐の「あぐりぱーく八色」でもメダカや餌の販売をしているほか、多くの県内外のイベントにも参加している。井口さんは「この地域ではまだ、メダカ愛好家は少ないが、メダカの魅力をより多くの皆様にお伝えできればと思っている。天気の良い日は、店舗前にテーブルとイスを出してお待ちしていますので、メダカ愛好家をはじめ、これから飼育したいと思っている皆様も気軽にご来店いただき、一緒にメダカ談義に花を咲かせませんか」と話している。

営業は、毎週土・日、祝日のみ(午前10時〜午後5時)。問い合わせは、南魚沼市泉甲61−8、電話090(7177)8039まで。

毎回、大人気の「メダカすくい」に多くの家族連れが挑戦。
飼育員の井口正樹さんと井口サヤカ店長=左から

(雪国新聞 4月25日掲載)

唯一の新入生を在校生が大歓迎 栃窪小学校

たったひとりの新入生の笛木七葉さん(6)が、緊張した面持ちで入場=9日、南魚沼市立栃窪小学校入学式

南魚沼市栃窪の特認校、栃窪小学校(井口幸太郎校長・児童10人)で9日、入学式が行われ、たったひとりの新入生の笛木七葉さん(6)が、9人の在校生や教職員をはじめ来賓らに拍手で迎えられ、緊張した面持ちで入場。式では、井口幸太郎校長が「七葉さんが来るのをみんなで待っていました。学校には優しくて頼りになるお兄さんやお姉さんがいるのでわからないことがあれば何でも教えてくれるので安心してください。また、挨拶ができるようにしてください。早寝、早起きをして規則正しい生活を送るためにも毎日、朝ご飯を食べて学校に来てください。学校での出来事をおうちで話してください」と七葉さんにエールを送った。また、児童を代表して6年生の帆刈楽さんが「七葉さんが入学してくれることを楽しみにしていました。栃窪小学校にはたくさん良いところがあります。例えば休み時間にはドッチボールや鬼ごっこをしたり、みんな仲が良いところや田植えや草刈りアート、自然観察教室などのたくさん楽しい行事があります。また、先生たちも優しく、困った時には話しを聞いてくれます。ドキドキしているかもしれませんが困ったときには何でも聞いてくださいね」と歓迎のことばを述べた。また、七葉さんの父、笛木雄太さん(41)も「これからの6年間、とにかく元気で過ごして、いい思い出をたくさんつくってほしい」と笑顔で話していた。

在校生が七葉さんに歓迎メッセージ
七葉さんを囲んで全員で

(雪国新聞 4月18日掲載)

日々のスマホどうしたらいいの?解決を応援「シニア・スマホ教室」 薮神地域コミュニティセンターまほろば

南魚沼市薮神地区地域づくり協議会は、中高生を講師に迎え「シニア・スマホ教室」を開いた。

中高生を講師に迎え「シニア・スマホ教室」=23日、薮神地域コミュニティセンター「まほろば」

近年、スマートフォンの普及率が高まり、シニア層にも広まり、2024年には普及率が97%に達していると言われている。また、日常生活においても、その必要性も高まっている。しかし、操作方法や機能に不慣れなシニア層も多い。そこで、同協議会「まほろば」の事務局長、山田勝さん(69)は「スマホが得意な若者を講師に、高齢者もスマホを使いこなせるようになれば便利な日常生活も送れる。また、地域の高齢者と若者が交流を深められる良い機会になる」と考え、「シニア・スマホ教室」を企画。さっそく、地域内の中高生を対象に講師を募集したところ今回、中学生から21歳までの6人が講師として参加。9人のシニア受講生に今回のテーマ「ラインが利用できるまで」をマンツーマンで指導を行った=写真=。南魚沼市九日町の関唯水さん(16)、七菜さん(15)は姉妹で講師として参加。唯水さんは「普段、高齢の方とお話をする機会はあまりないが、今日は講師で参加させていただいたが逆にいろいろなお話を聞くこともできて私も勉強になった」と話していた。また、受講生で参加した一村尾の井上隆夫さん(79)は「スマホの基本、機能まで親切に教えてもらったので良かったし、ためになった。若い人たちとも話ができて楽しかったし、これは本当に良い企画だったと思う」と満足顔だった。

講師を務めた一村尾の斉藤優希奈さん(21)の応援に駆けつけた父、克久さん(52)も講師として参加
井上隆夫さん(79)、小幡久斗さん(69)。講師を務めた関唯水さん(16)、七菜さん(15)=写真左から=

(雪国新聞 3月28日掲載)

歌う楽しさ喜びを歌声にのせて 春をよぶミニコンサート 南魚沼市少年少女合唱団

南魚沼市少年少女合唱団が22日、南魚沼市民会館多目的ホールで「春をよぶミニコンサート」を開催した。「歌うことの楽しさハーモニーのすばらしさを体感してほしい」と開催された同コンサートは、メンバー最年長の松舟里帆さんがMCを務め、同合唱団のOGで、現在は指導にもあたる松田千絵里さんのピアノ伴奏でメンバー11人が、オープニング「ハローハロー」、春を呼ぶ歌「どこかで春が」ほか、エンデイング「歌よありがとう」ほか16曲、指導にあたる鈴木規子さん(61)が「花の街」を披露し、約60人の来場者を魅了した。

南魚沼市少年少女合唱団 のメンバー11人が春をよぶ歌声を披露=22日、南魚沼市民会館多目的ホール

今回が最後のコンサート出演でMCを務めた松舟里帆さん(19)は「MCは緊張した。4月から大学生になり、地元を離れ、合唱団の仲間ともお別れしなければならないのでとても寂しい。約10年間の活動や経験を今後の人生に活かし、頑張りたい」と話していた。

同合唱団を指導する鈴木規子さんが「花の街」を熱唱し、来場者を魅了
「どこかに春が」の歌声とともに来場者に花をプレゼント

南魚沼市少年少女合唱団では、南魚沼市・魚沼市・湯沢町の小学3年生~中学3年生(小学校低学年、高校生も応談可)を対象に「令和7年度新団員募集中」。練習は、市民会館リハーサル室、中央公民館実習室で土曜日(月3回程度)、午前9時30分~11時30分。新年度の練習開始は、4月12日(土)午前10時〜、団費は、年10000円。申し込み締め切りは、3月24日(月)(年度途中からでも入団可)。問い合わせは、社会教育課生涯学習係、電話773−6610。

今年度で退団の松舟里帆さん(写真右)に花束が贈られ、別れを惜しみ思わず涙ぐむ松舟さんと後輩団員

(雪国新聞 3月28日掲載)

児童と地域住民ら100人が交流 後山小学校オープンスクール

学区に関係なく市内全域から就学できる特認校の南魚沼市市野江乙の後山小学校(江口範文校長・生徒数13人)で2日、オープンスクール「雪まつり」が行われた。前半は、雪が降り積もったグラウンドで「スノーフェスティバル」が行われ、宝探しや積み上げられた雪山からソリで一気に滑り、その距離を競うゲームなどで盛り上がり、子供たちの元気な声援が雪のグラウンドに響き渡った。

ソリで一気に滑り、その距離の長さを競うゲームで転倒する参加者も続出=2日、後山小学校グラウンド

その後、会場を体育館に移し、同校で書道の指導にあたっている南魚沼市雷土新田の書家、和田芳山さん(75)のアドバイスで大きな紙に「春」「楽」など各児童が好きな一文字を書いたり、和田さんが巨大書パフォーマンスも披露した。自分の好きな一文字で「巳」を書いた5年生の青木健心さん(11)は「今日は、外では開会式の司会もしたし、自分の好きな文字を書く時に、自分の生まれた巳年の『巳』を書いた。自分で餅をつき、つきたての餅も美味しかったし、今日は、とても楽しかった」と満足顔だった。また、今年も児童と保護者、明るい村づくりの会や学校運営協議会など市内からも駆けつけた約100人が参加。餅つき大会、お菓子まきなども行われ、つきたての餅、豚汁に舌鼓を打ちながら談笑を楽しみながら交流を深めた。

好きな一文字を書いて披露した児童、保護者と巨大書パフォーマンスを披露した和田芳山さん

学校運営協議委員の水落孝次郎さん(66)は「今日は私自身、童心に返ったようでとても楽しかった。少数生徒の後山小だが、学校と保護者と地域住民の密接さが濃くて素晴らしい地域です。市内坂戸から子供さんを通わせているお母さんの話ですが『毎日の送り迎えは大変。でも、親同士のお付き合いがとても楽しいし、子供がここに通い始めてからは、目つきも変わり、ここに通わせて本当に良かった』と話していました。私も、子供たちは環境が育てる。ここは、そんな学べる集落、学校なんだなぁと実感しました」と話していた。

児童、保護者、地域住民ら参加者全員で餅つき大会、お菓子まきで盛り上がる

 

 

 

 

(雪国新聞 3月21日掲載)

 

まもなく南魚沼に春が 大里一宮神社農具市

 

豪雪の影響で多くの雪が残る大里一宮神社

南魚沼市大里の一宮神社で8日、「大里一宮神社春季大祭」が開催された。南魚沼に春の訪れを告げる風物詩は「農具市」と呼ばれ毎年、3月12日に開催してきたが今年から、3月の第2土曜日の開催となった。江戸時代から、百姓の神、農作の神として信仰を集め五穀豊穣を祈願するために近隣農民が参拝の際に持ち寄った農作物や農具を物々交換のような形で売買するようになったといわれている。市が盛んになった明治以降には農具などを販売する露店が100軒以上も出店したという。しかし近年は、農具類を販売する露店は時代とともに減少し、飲食、植木、工芸品などの露店が多く出店するようになった。

宮司、祭礼役員らが参拝者や買い物客でにぎわう参道を通って神事が行われる神社奥殿へ(8日、南魚沼市大里一宮神社)
長年、ザル、カゴ、カサなどを販売している小千谷市の星野輝二さん
神社周辺に並ぶ露店は多くの家族連れでにぎわう

この日は、境内やその周辺に33店の露店が出店。神社境内には1968年から、ザル、カゴ、カサなどを販売している小千谷市船岡の荒物屋いなばやの星野輝二さん(74)が今年も出店。星野さんは「売っている品物は在庫品で、これらが無くなれば、もう作る人がいないので販売は続けられないし、私自身も最近は病気がちだし、あと何年つづけられるかなぁ」と話していた=写真=。地元をはじめ県内外からの参拝者や買い物客のほか写真愛好家や観光客も訪れ、春を告げる魚沼の風物詩を撮影しようと盛んにシャッターを切る姿が見られた。南魚沼市大木六の荒川茉美子さん(38)は「南魚沼の出身ではない私は、近くに住んでいながら今日初めて、次男の怜慈(4)と来ました。この周辺には昔からの伝統行事やお祭りのほか自然も豊かで素晴らしいところであることを再認識しました」と話していた。

(雪国新聞 3月14日掲載)

 

 

 

(雪国新聞 3月7日掲載)