障害福祉サービス事業所(就労支援) 「セルプこぶし工房」 施設長 鵜川一寛さん

★「仕事professional」コーナーでは、南魚沼地域の各業種におけるプロを紹介しています。

障害福祉サービス事業所(就労支援) 「セルプこぶし工房」 施設長 鵜川一寛さん

 

 

 

「働く喜び、健康、つながり」がキャッチフレーズ。利用者自身が自立を目指し、ひとりひとりの個性や能力に合った働き方や働く場を提供している南魚沼市塩沢、社会福祉法人南魚沼福祉会「障害福祉サービス事業所セルプこぶし工房」の施設長、鵜川一寛さん(58)に話を聞いた。

 

 

=南魚沼福祉会の創業・自己紹介

昭和62年7月15日社会福祉法人南魚沼福祉会設立。現在は、阿部聡が理事長を務め南魚沼市と湯沢町に高齢者施設3施設・障がい者施設5施設、計19拠点を運営しており、「セルプこぶし工房」は、障がいのある方が、自立した日常生活や社会生活を営むことができるよう必要な支援を行っています。私、鵜川一寛は、地元の高校から県内の栄養士専門学校に進み、地元の病院勤務を経て、1992年に社会福祉法人南魚沼福祉会へ入職し、特別養護老人ホームに勤務、2018年に現在の事業所セルプこぶし工房の施設管理者として配属されました。

=業務内容・セルプこぶし工房の特徴

個々の障がい特性に合わせた丁寧な支援と多様な作業・訓練を行っており、工房では、オリジナルの手工芸品とブレンドコーヒー、ジャガイモの焼き菓子などの自主製品を塩沢駅前のつむぎ通り「軽トラ市」や「雪譜まつり」、同工房の「福祉まつり」などで販売しているほか南魚沼市上野の関興寺で出張出店や道の駅、郵便局での委託販売も行っています。また、昨今は官公庁、企業からの作業依頼も増え、少しずつ活動の場を広げています。

=趣味・仕事以外の活動

趣味は楽器演奏(ギターほか)で、地域のイベントなどで「六日町jazzクラブバンド」をメインとし、「笹川正子&ジャズクインテット」のメンバーとしても演奏活動を行っています。また、新潟県栄養士会魚沼支部の支部長を務めさせていただいており、地元新聞やコミュニティFMラジオなどで,食と栄養の情報や旬の食材、身近な食材を使用した簡単レシピなども紹介しています。

=将来の展望や目標

セルプこぶし工房は開設20年を迎え、少しずつ規模拡大をして来ましたが今後は、さらに地元企業様や地域から、様々なご要望に応えられるよう務め、高齢者も障がい者もともに居心地良く過ごせる共生サービスにも取り組んで行きたいと思っています。

障害福祉サービス事業所(就労支援)「セルプこぶし工房」
南魚沼市塩沢1379−4・電話025−782−6550

 

(雪国新聞 9月19日掲載)

 

地域の芸術を牽引した山本安雄さんを偲んで三回忌追悼展 トミオカホワイト美術館

 

南魚沼市上薬師堂のトミオカホワイト美術館で「山本安雄三回忌追悼展」が開催されている。8月30日のオープニングイベントには、山本安雄さんを偲び約70人が来館。山本安雄さんの妻、悦子さん(85)と二男、未知雄さん(56)が感謝の言葉を述べ、山本安雄さんの従兄弟で画家の永井昭司さん(89)による作品解説が行われた。

約70人の市民が山本安雄さんを偲ぶ=8月30日、トミオカホワイト美術館、追悼展オープニングイベント
左から、妻、山本悦子さん。従兄弟、永井昭司さん。二男、未知雄さん=山本安雄さん、家族もお気に入りの昨品のひとつ「空、澄みて」の前で

1933年3月15日、関川村に生まれ、23年3月4日に89歳で亡くなった山本さんは、一陽会会員、日本美術家連盟会員、県美術家連盟会員で南魚美術協会の顧問などを務めたほか、1967年に第1回個展を六日町公民館で開催して以来、95年まで毎年、個展を開催。中学校の教員だった頃も帰宅後はアトリエで、日に一度は筆を持つという生活を送り、退職後も地域の芸術文化の向上や普及に長年尽力した。同追悼展では、南魚沼市藤原、繁城山法音寺の平成蔵に収納された作品を中心に展示し、これまでの画業を振り返る。
山本安雄さんの二男、未知雄さんは「父が亡くなってからも、大勢の皆様に昨品を観ていただき、父も天国で喜んでいると思う。また、法音寺前住職の鈴木快秀さんには、追悼展の開催にご尽力いただき心より感謝している」と話していた。

「山本安雄三回忌追悼展」は、9月29日まで(富岡惣一郎「白の風景」同時開催)。開館時間は9時〜17時(最終受付16時30分)、毎週水曜日休館、観覧料は一般500円、小中高生250円(南魚沼市民は無料)。問い合わせは、南魚沼市上薬師堂142、電話025−775−3646まで。

(雪国新聞 9月12日掲載)

剣34号(2025年9月4日発行「南魚沼分室です!)

「剣」購読のお申し込み、お問い合わせは  https://msouken.co.jp

株式会社大平建設工業 代表取締役 大平岩夫さん

この地を知り尽くした職人集団が「一意専心」の気持ちで夢のかたちを作り上げる」がモットー。南魚沼市上原の株式会社大平建設工業、代表取締役の大平岩夫さん(73)に話を聞いた。

=創業・業務内容と特徴

弊社は、1970年4月1日に私の兄大平重男(2006年没)が創業。1979年1月に株式会社大平建設工業に改組しました。私、大平岩夫は、南魚沼高等職業訓練校を卒業後、大平建設工業に入社し、2003年12月、兄の後を継ぎ代表取締役に就任しました。

また、弊社では2013年から、60歳以上であれば、自立・要介護を問わずご入居いただけるサービス付き高齢者向け住宅「うららか」(南魚沼市八幡)を運営しており、質の高い介護とサービスで入居される方々に、「安心」をご提供しております。

弊社は長年、多様化する現代住宅のニーズに応え、多くの施主の皆様に家作りのお手伝いをさせていただいております。この雪国の気候に合った木造軸組工法を基に様々な住宅に対応している日本の伝統技術を今の時代に伝承し、社寺建築や船枻(せがい)造りを得意とし「何百年も息づく存在」を多く生み出してきました。また、日本人が落ち着く木のぬくもりを大切に家族団らんの場、家族が心と体が休める場、安心して過ごせる場を提供しようと取り組んでまいりました。本物にこだわり、この地で生まれ、この地で育ち、この地を知り尽くした生粋の職人集団が「一意専心」の気持ちをもって今後も、より多くの施主様に夢のかたちを作り上げてまいります。

=仕事以外の過ごし方や活動

時間があるときは、釣りをしたり、温泉巡りをしたり、のんびりと時間を過ごすのが大好きです。

また、北辰少年野球元監督、南魚沼相撲連盟顧問などを務め、この地域のスポーツ振興のために少しでもお役に立てるように活動も行っています。

=今後の展望・目標

建設業界は昨今、少子高齢化による労働力不足、働き方改革、資材価格の高騰など様々な課題を抱えていますが、若年層の育成、よりよい労働環境の整備に務め、弊社の熟練してきた伝統建築の技術を継承するための取り組みに努力して行きます。

株式会社大平建設工業:南魚沼市上原405-4・電話025-775-2288

 

(雪国新聞 9月5日掲載)

マイカー無料点検や警察車両・消防車・クラシックカーなど大集合! 9月7日 イオン六日町店駐車場 

新潟県自動車整備魚沼協議会(山田学協議会長・田村敦分会長)は、9月7日午前10時〜午後4時まで、イオン六日町店駐車場の特設会場で自動車整備魚沼協議会・与六市・南魚沼市合同でイベントを開催。

「マイカー点検サービス」では、マイカーで来場した車を無料で点検=昨年10月12日、イオン六日町店駐車場

今回は、同協議会が自動車ユーザーに自動車の構造及び点検・整備についての知識と理解を広めようと1986年から実施している「マイカー点検キャンペーン」をはじめ、組み立てたミニ4駆をコースで走らせレースも楽しめる「親子ミニ四駆教室」、好きなミニカーを釣り上げる「ミニカー釣り」、重機、レッカー車、観光バス、警察車両、消防車、クラシックカーなど展示・販売の「安全運転教育・車関係」ブースでは、珍しい各車輌の撮影も行える。そのほか、「与六市」ブースでは、子供縁日、キッチンカーブース、ビンゴ大会、バザーなども行われ、移動販売車も出店する。

県内外から、クラッシックカーが大集合!
「親子ミニ四駆教室」コーナーでは、ミニ4駆(500円)を自分で組み立て、コースでレースも楽しめる

田村敦分会長は「地域の皆様に喜んでいただけるイベントを通して今後も、魚沼地域の交通安全と地域の発展に貢献できる活動を続けていきたい。同日は、ご家族やお友だちをお誘い合わせの上、皆様のご来場をお待ちしています」と話している。

(雪国新聞 9月5日掲載)

4500匹の鮎の炭火焼きをまるかじり 魚野川鮎まるかじり祭

過去最高の人出でにぎわった第25回魚野川鮎まるかじり祭=8月23日、南魚沼市六日町の魚野川河川敷

南魚沼市恒例の夏の風物詩「魚野川鮎まるかじり祭」が23日、南魚沼市六日町の魚野川河川敷で開かれ、約4700人が来場し、祭りを満喫した。鮎まるかじり祭は、同実行委員会(富所真太郎委員長)主催で今回が25回目となる。今回は約4500匹の鮎を用意し、実行委員会とボランティア約120人が会場運営スタッフとして参加。

陽射しと炭火の熱さを堪えながら鮎を焼く、スタッフや林茂男市長

開催前の16日早朝から、ボランティアが河川敷の草刈り作業を行い前日には、焼き場をはじめ客席、電気関係ほか会場準備を行った。開催当日、全長20メートルの焼き場では、陽射しと炭火の熱さを堪えながら汗をタオルで拭いながら鮎を焼くスタッフ。その焼きたての鮎を求める来場者の長蛇の列ができ、ステージでは歌やダンス、アフリカン太鼓・ジャンベ、ジャズ演奏などが披露され、来場者はステージショーを観賞しながら焼き上がった鮎を片手にビールで乾杯し、祭りを満喫した。

黄昏時のジャズ演奏で魅了した「笹川正子&ジャズクインテット」。「納涼盆踊り」では、来場者の飛び入りで盛り上がる

実行委員会の実行委員長、富所真太郎さん(51)は「暑いなか、今年も大勢の皆様にお越しいただき心より感謝申し上げます。毎年『魚野川と坂戸山を眺めながら味わう鮎とビールは格別で最高!』とご好評をいただいております。さっそく、来年に向けて反省点を改善しながら、より多くの皆様に愛される祭にするために努力してまいりますので来年も是非、お越しくださいますようお願い申し上げます」と話している。

(雪国新聞 9月5日掲載)

南魚沼の農業は我々が変える  南魚沼の若者がコメ工房株式会社を設立

1列目●萩元朝陽(20)広報担当。2列目●林舜(25)代表。3列目左から●森澤真爾(41)営業担当●須藤晴哉(21)顧客対応担当●牧野修平(20)法務担当●高橋心白(20)動画編集担当●鈴木睦月(23)ナレーション●林花音(19)優しいお姉ちゃん●野澤干優(19)癒し担当●角谷龍之介(23)動画編集担当●駒形涼(27)販促担当●貝瀬一生(26)撮影協力

「地元の農業を我々で変えよう」とマーケティングに秀でた南魚沼の若者が集まり、SNSやネットで南魚沼の素晴らしい自然や米の魅力を全国に発信し、米の販売を行う「コメ工房株式会社」を南魚沼市塩沢の学習塾MSP内に設立し、本格的な活動を開始した。

代表取締役の林俊さん(25)は、六日町高校卒業し、東洋大学に進学。経営学を学びながらアルバイトでバーの店長を務め、アプリ開発にも携わるなど多彩な経験を積み、大学卒業後は、Webシステム開発会社に入社。その後、サイバーエージェントやAmazon出身者が立ち上げたマーケティング企業「株式会社SOKKIN」に転職。デジタルマーケターとしてスキルを磨き、身につけたデジタルマーケティングの知識と熱意を持って2025年、故郷へUターンした。

林さんは、物心ついたころから父子家庭で、家では無口な父と、祖父母に支えられながら暮らし、人と話すのがとにかく苦手で、友達ともあまりうまく話せないような子どもだったという。

「それじゃダメだと思い、自分を変えようと、バーでバイトしたり様々な経験を通して、少しずつコミュニケーションを学んできた。地道にコツコツやるのは昔から得意で大学から社会人として東京で過ごすなかで、『やっぱり自分は南魚沼の自然、ごはん、人の温かさが大好き』だと気づいた。ちょうどそんな時、令和の米騒動のニュースを見て『美味しいお米を作っている南魚沼の農家でさえ、儲かっていない──』ことには、ショックだった」と話す。

さっそく、東京の仕事を辞め、地元に戻ってきた林さんは、農家で農作業を手伝いながら、地元出身の大学生や地元社会人と共に、空いている時間にSNSやネットを通して、南魚沼のお米や風景の魅力を届けようと「こだわり米工房 南魚沼」の発信を開始。総フォロワー数、約1・5万人を達成した。

林さんは「ぜひ一度、『こだわり米工房 南魚沼』で検索していただき、地域の皆様に、こういう活動をしている若者たちを知っていただけたら嬉しい。また、お米の保存施設や販売サイトの整備ほか、今後の活動などを広げていくために『クラウドファンディング』にも挑戦することに。僕たちの活動は、まだまだ未熟で、失敗もあると思うが『地元を元気にしたいという気持ち』は本物で本気です。ぜひ、皆様の力を貸して下さい」と話している。

同社では今後、雪室の見学施設やおにぎり屋開店なども目指し、魅力ある南魚沼の情報を発信しながら観光地としても盛り上げていきたいと意気込んでいる。

問い合わせは、電話080-6801−3524まで。

(雪国新聞 8月29日掲載)