癒やしのカフェ「大正や」 熊木ひろ子さん

いつも笑顔で迎えてくれる熊木さん=地域の作家の作品が並ぶ「大正や」

地域住民や観光客に安らぎの空間を提供している塩沢駅前のつむぎ通りにある「大正や」。
オーナーの熊木ひろ子さん(65)=写真=は、高齢となった母親と同居しようと約40年間勤務した保育士を定年退職後、実家を改装して4年前、昔からの屋号「大正や」をそのまま店名にしてオープンした。
お茶好きが高じて焼き物を学ぶため約10年間も東京へ通ったほどで店内には、趣味で集めた自慢の茶碗から骨董などのコレクションをはじめ地域の作家約25人の陶芸作品や着物地を使用した服や小物雑貨などが所狭しと並ぶ。
カフェスペースでは鶴齢の仕込み水を使用し、注文が入ってから豆を挽き淹れてくれるコーヒーをはじめ、熊木さん一押しのメニューは、抹茶ラテ460円、ケーキセット(コーヒーor紅茶+シフォンケーキ)が610円。
なお、雪国の歴史と文化を活かすまちづくりで都市景観大賞ほか多くの賞を受賞した「牧之通り」に続けと今、つむぎ通りの住民らが中心となり「つむぎ通り」も、新たなまちづくり計画が進められており、熊木さんも「牧之通り同様、雪国文化と歴史を伝えられるような町並みとなり、訪れる市民や観光客らでもっとにぎわい、喜んでもらえるような『『通り』になってほしい」と笑顔で話す。
営業時間は午前10時〜午後5時、火曜・水曜定休。電話025-782-0706。

店の前のベンチでは地域住民らが休憩したり談笑を楽しむ

コロナの影響で苦しむ地元企業を支援 塩沢信用組合

寄付や頑張る事業者を表彰

塩沢信用組合(小野澤一成理事長)は南魚沼市小栗山のほてる木の芽坂で3日、新型コロナウイルスの影響で自他とも打撃を受けるなか、その対策や貢献活動を行った「地元で頑張る事業者」の表彰式を行った。
表彰式の前、同信組の11年連続好決算を記念して津南町への寄付贈呈式も行われ、津南町の根津和博副町長に寄付金100万円が贈られた。
「地元で頑張る事業者の表彰式」では、施設や小学生、園児らに寿司弁当を無償配布した南魚沼市の㈱SEPINTERNATIONALの山本賢社長、消毒用エタノールの代替「魚沼アルコール60」を販売する魚沼市の玉川酒造の風間勇人専務など6社に表彰状と賞金5万円が贈られた。

左から、「玉川酒造」風間勇人専務、「㈱ごはん」大島知美社長、日本料理 吉原屋」吉原義浩代表、「塩沢信用組合」小野澤一成理事長、「割烹 保よし」高野正昭社長、「㈱アイシーエム」田村新栄社長、「㈱S・E・P INTERNATIONAL」山本賢社長
=3日午前、ほてる木の芽坂、地元で頑張る事業者表彰式
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・宿泊業者らと市長に支援要請
林市長に宿泊者の支援要請書を手渡す小野澤理事長=3日午後、南魚沼市役所

塩沢信用組合の小野澤一成理事長、南魚沼市観光協会の南雲武士会長ほか宿泊業者5人が林市長に修学旅行の誘致協力や支援を要請のため同日午後、南魚沼市役所を訪れ、林市長に要請書を手渡した。
市内の宿泊施設に修学旅行や合宿などを誘致と安心安全を示す市の認定書を発行し、南魚沼市に安心して来られるように、市長から感染対策や安心と安全の南魚沼市を発信した。それに対し、林市長は「観光協会による感染症対策の認定マークのプレートとステッカーの表示、市民向けに南魚沼市わがまち応援『プレミアム付飲食・宿泊券』の販売、市独自の経営支援など、市をあげて要望に応えていく」と述べた。

林市長に修学旅行の誘致をなどの支援要請を行った地元宿泊業者

こんな時こそ星空をみよう

 自宅にこもりきりの昨今、こんな時こそ星空を眺めて気分転換を」と呼びかける南魚沼市欠之上の風間浩一さん(65)=写真=。
 風間さんが星に興味をもったのは4、5歳の頃、星空の中に動く点を見てその不思議さに感動し、小学校高学年の頃には、図書館で星雲の写真集に感動し、ますます星に魅了されたという。現在は「星の世界を知れば知るほど他の情報とのリンクが強く、それをきっかけに更に、やりたくない勉強をしなければならないところが興味の泉」と話す。現在は、新潟県子ども会育成連合会の指導研修部で、子どもたちが星空に目を向け、星や自然を通じて健全育成の精神を学んでもらおうと活動を行っている。
 天の川は七夕だけではなく1年中見ることができ、織り姫は「こと座」のベガ、彦星は「わし座」のアルタイル、2人を乗せて天の川を渡る船は「はくちょう座」のデネブ(船ではなく白鳥に乗って飛び越えるという話もある)。七夕伝説は諸説あるが、牛飼い牽牛(けんぎゅう)と機織(はたおり)の織姫。王様ので2人は交際を始めたが、働き者だった2人は働きもしないで毎日デートばっかり。王様は「付き合うのはあいならん!」と2人を、川の両側に引き離すと、今度は悲しんで益々働かなくなってしまう。王様は困り果て1年に1回、7月7日の面会を許可した。2つの星の間は15光年も離れているので、1年に1日だけでは無理だが『愛は時空を超える』ようだ。また、宮沢賢治の童話「銀河鉄道の夜」は、夏の大三角形のはくちょう座からさそり座を通り、南十字星まで天の川(銀河)の星の間を列車に乗って旅をする話。梅雨の雨空、外出自粛で家にいることも多いこの時期。興味のある方は読んでみては!?
 「新型コロナウイルスでうつむいてばかりいないで、晴れた日には星空を見上げれば、何かいいことがあるかも」と語る。 なお「望遠鏡を使わない星空観望会」の開催や「魚沼地域のゆる〜い星空グループ」の立ち上げを目指している。

感染防止や宿泊客確保について意見交換 「第2回安心衛生サミット開催」

「笑顔でこの状況を乗り越えよう」と参加者に呼びかける小野澤理事長=ほてる木の芽坂

塩沢信用組合は6月11日、地域の旅館など宿泊業者15社が参加し、新型コロナの感染防止対策や今後の活動戦略について話う第2回目の「宿泊業者の安全衛生サミット」を南魚沼市六日町のほてる木の芽坂で開いた。
塩沢信用組合の小野澤一成理事長は「事業者の資金を全力で支援させていただく。厳しい状況だが未来に視線を向け笑顔でこの状況を乗り越えましょう」と述べ。会場のほてる木の芽坂で実施している「衛生メニュー」をスライドで紹介したほか参加各社が取り組んでいる感染防止対策や課題について意見交換が行われた。参加者からは「日帰り入浴の利用時間短縮や食事時は仕切りの設置」などの対策に取り組んでいるが「どこまで感染対策を行えばいいのか悩んでいる」「県外客を中心なので県外からの誘客は厳しい状況がつづいている」「安心してきていただくためにも官民一体で安全安心の施設をアピールしてほしい」などの意見がでた。南魚沼市五日町のいろは亭、中澤一博さん(66)は「これだけコロナの影響が長引くと行き着くところは資金繰りしかない。小野澤理事長から『全面的に支援していく』とのことばに感謝している」と話していた。
同信組では今後も、サミットを定期的に開催する予定。

思いきり楽しんで走る日のために 南魚沼市新堀の 今井清隆さん

思いっきり走れる日を願い、練習に汗を流す今井さん

南魚沼市新堀の介護士、今井清隆さん(37)は、新型コロナウイルスのためにほとんどの大会が中止になっている今、3密を避けながら適切な距離を取り、人とすれ違う際はマスクやフェイスカバーで口や鼻を覆うなどの工夫しながら1人で練習に励んでいる。
今井さんは、東京マラソン出場や全国のウルトラマラソンなどで優勝や入賞もしており、地域でも多くの市民やランナーにも知られている。4月からは、R×Lウルトラマラソン特派員第1期生(全国で4人のうちの1人)としても活動している。特派員は、世界で特許を取得している超立体ソックスやランニンググッズ、ウェアなどを取り扱うR×L(アールエル)の商品を着用して大会に出場し、そのレースの様子や日頃の練習の様子などをレポートし、全国のランニング愛好家に発信するもの。
また、10月18日に予定されている県駅伝競走大会(長岡〜新潟)には、南魚沼・湯沢チームの石田孝之監督からも出場を期待されており、今井さんも「個人の大会ではないので選手として走るか、サポートとなるかはその時のチームの状況次第。大会が開催され、走れる際は応援よろしくお願いします」と笑顔で話す。今日も忙しい仕事の合間をみて自己ベスト更新を目指して走り続けている。

開催を待ちわびた市民も笑顔 「六日町温泉朝市」第1回目開催

笑顔で交流する出店者=5月17日、今年第1回目の六日町温泉朝市

南魚沼市坂戸の銭淵公園で毎週日曜日に開かれる「六日町温泉朝市」は2000年、市内の農家が中心となり野菜、山菜、米、加工品、焼きたてのパンなどを並べ、多くの市民や六日町温泉を訪れる観光客らに提供し、市民と観光客の交流の場としても親しまれてきた。
今年も第1回目を5月3日に予定していたが、新型コロナウィルス緊急事態宣言中のため第1と第2日曜日は朝市の若井光子代表(64)が、開催を期待して訪れた市民に「開催時のお願い」(マスクの着用や消毒の徹底などを呼びかけるビラ)を配布した。
37県の緊急事態宣言解除後の17日、事実上の第1回目が開かれた。会場では出店者がアルコール消毒を促したりマスクを着用していない来場者にはマスクの無料配布を行った。
来場者は例年に比べてやや少なかったが、出店者と談笑しながら買い物を楽しむ姿が見られた。開催を待ちわびた湯沢町在住の牛乳宅配会社社長、菊池美樹さん(42)は「『今日から開催する』と連絡をいただき、母と娘の3人で来た。1日も早くウイルスの終息を願い、普段通りの生活を取り戻せればと思う」と話していた。
朝市は、10月の最終日曜日まで(午前6時から8時まで・売り切れ次第終了)開かれ、また随時、出店者も募集しており、1回の出店料は300円。初回のお試し出店(無料)もある。
出店の申し込み、問い合わせは、☎090-3104-4577若井さん。

来場者に消毒とマスクの配布

北越急行であなたのデザインした車両を募集

北越急行(小池裕明社長)はこのほど、「〜あなたデザインの電車をつろう〜『おうちでほくほく線』」を同社のホームページで開催している。
ウイルス感染拡大を防止のために3密(密集・密閉・密接)を避ようとステイホームが呼びかけられ、多くの鉄道ファンをはじめ多くの人々が観光や旅行などを控えなくてならない今、家庭で過ごす時間が多くなることから、せめて家でオリジナルデザインのペーパークラフトを楽しんでもらおうと企画したもの。
応募方法は、同社ホームページ「おうちでほくほく線」から、車両の展開図をダウンロードし、プリントアウトした展開図にデザイン(彩色)し、組み立てた作品を撮影。写真と作品タイトル、投稿ネーム、年齢、一言コメント、住所、電話番号を同社にメールで応募(締め切り6月30日)すると同社ホームページに掲載されるほか、デザイン画のデータを送ると、同社で組み立てて駅に展示される。なお、応募全作品を同社で審査を行い「推し車両」賞を選び、その作者にはノベルティグッズが贈られる。
営業企画部の水澤孝太さん(36)は「外出できなくても家で、少しでも楽しんでもらおうと企画した。弊社では春から夏にかけて数々のイベントなどを企画してきたがすべて中止になってしまった。いかし、秋頃には皆様に楽しんでもらえるイベントが開催できればと思う。一日も早く新型コロナウイルスが終息を願っている」と話している=写真=。
応募先・問い合わせは、北越急行㈱営業企画部☎025−750−1251、ホームページ(https://hokuhoku.co.jp)まで。

「おうちでほくほく線」を企画した水澤さんと越村さんと水澤さんの作品(=5月7日、十日町駅内営業企画部)

手作りマスクの情報満載 「うおぬマスク商店」

津南町下船渡の主婦、名地薫さん(47)がマスクが不足している今、「地域で手作りマスクを作っている団体、個人の情報(場所や連絡方法など)」を紹介しようと4月13日、シェアできるフェイスブックページ「うおぬマスク商店」を立ち上げた。名地さんが、ある店に買い物に行った時、布マスクが販売されていた。その布マスクを見つけたお年寄りが「ここにあった、あった!」と次々に購入する姿を見たという。また、使い捨てのマスクがなくて困っている昨今、どこに行けばマスクが手に入るのか?その場所や問い合わせ先などの情報が一目瞭然でわかりやすい情報を多くの人たちに提供したいと思い「うおぬマスク商店」を立ち上げたという。なお、名地さんは「SNSなどに親しんでいる若者たちはいいが、お年寄りなどにはそれらの情報はなかなか入ってこない。そこで、若者らが家や近所のおじいちゃん、おばあちゃんにその情報を伝えたり、代わりに購入してあげたりしてくれれば多くのお年寄りが喜んでくれると思う」と話している。布マスクの情報や情報提供、問い合わせは、「うおぬマスク商店」で検索。

知り合いの布小物作家「花羽呼屋」さんの作品(マスク)をつけた名地さん

買い物で地域のボランティアを支援 「「幸せの黄色いレシート」キャンペーン

毎月11日、買い物客が支援したい団体のBOXにレシートを投函

南魚沼市余川のイオン六日町店と同友店会(塩谷成一会長)は毎年、地域のボランティアへの貢献活動のひとつとして「幸せの黄色いレシートキャンペーン」を行っている。イオンでは、「イオンデー」と名付け毎月11日、地域で活動するボランティア団体名と活動内容を表示した「投函ボックス」=写真=が店内に設置され、同日はレシートが黄色いレシートに変更され、買い物客が応援したいボランティア団体のボックスに黄色いレシートを投函(投票)し、投函されたレシートの合計金額の1㌫に相当する品を各団体に寄贈している。
贈呈式は毎年、イオン六日町店恒例の「ゴールデンウィークイベント」(5月3日、4日の2日間)に合わせて専門店館前駐車場で開催され、2日目には、南魚沼市長を招き各団体代表らが出席して行われている。今年は、新型コロナウイルスの影響でイベントや贈呈式も中止となった。 今年度(2019年度)の支援団体は15団体で投函金額合計は3108万円でその1㌫(贈呈額)の31万800円が贈呈された。なお今年の最高贈呈額は、「魚沼アニマルサポート」(笛木美帆子代表)の4万8100円。同団体は、「新しい飼い主さん募集会(譲渡会)」をイオン六日町店ほかで開いており、笛木代表は「新型コロナウィルス対策で現在は特定の会場で譲渡会は当面の間は自粛し、里親募集は魚沼アニマルサポート(https://uas.localinfo.jp)で対応。『最後まで一緒に生活出来る家族へ』1匹でも多く出会って欲しいので、里親募集ページをご確認してください」と呼びかけている。なお、今年は同店サービスカウンターで各団体に贈呈金額のギフトカードが贈られる。
イオン六日町店の下田綾店長は「連休中は外出もできない状況だが家庭で料理作り、お菓子作りのための材料や家族で楽しむためのボードゲームやジグソーパズルなど家で過ごすための商品が人気となっている。イオンはこんな時こそ地域の皆様のためにも頑張りたい」と話している。

婿が宙を舞う 婿の胴上げ 六日町八坂神社

前年、婿になった人や嫁を貰った新郎を胴上げする奇祭「婿の胴上げ」が今年も6日夜、南魚沼市六日町の八坂神社で行われた。

婿の胴上げは約450年前、当時の坂戸城主、長尾政景が城下繁栄のために婿養子を祝い励し、農兵を育てるために始められたといわれている。  昨年までは南魚沼市六日町の上町地区内で前年度に結婚した夫婦を招いて新郎の胴上げが行われてきたが、地区内の若者の減少にともない結婚する若者も少なく、昨年からは対象地区をを六日町内の出身者に広げて新郎を募り、今年は過去最高の4人の新郎が胴上され祝福された。  八坂神社境内にかがり火が焚かれ、多くの参拝者が訪れるなか本殿で、飲食業の種村真貴士さん(30)と放射線技師の関口祥さん(28)、消防士の五十嵐多史匡さん(39)、JA職員の南雲大地さん(24)がそれぞれ新婦をともない参列。氏子や参拝者がに見守られ神事が行われ、新郎新婦に御神酒が振る舞われたほか氏子らの祝い歌が終わると、太鼓の合図で新郎2人は天井に届かんとばかりに何回も宙に舞い、手荒い祝福をうけた=写真=。胴上げ修了後、新郎たちは「貴重な体験をさせていただき光栄。身が引き締まる思い」となどと話し感激していた。

胴上げ前の神事で緊張する4組の新婚さんたち=上写真=。引き続き、消防団員らの胴上げで祝福された(=6日夜、南魚沼市六日町上町、八坂神社)