きもので集い交流 シャトーテル一本杉

ゆきぐに信用組合の小野澤一成理事長の乾杯音頭で開宴(=11日、南魚沼市塩沢、シャトーテル一本杉)
旬の料理、美酒と宮内ひろしさんのムード歌謡の歌声に酔いしれる
記念撮影のほかスマートフォンで互いに写真を撮り合い交流を深める(=別室の撮影会場)

参加者全員がきものを着て集う「第36回きものスコーレ」が11日、南魚沼市塩沢のシャトーテル一本杉で開かれ、約70人が参加した。きものスコーレは、この地域が昔から「きもの」にゆかりが深いことから、きもの文化の素晴らしさを次代に伝えようと1987年から、中越地震があった2007年を除いて毎年、地元の織物、酒造ほかの企業が協賛して開かれており、同会の名称である「きものスコーレ」は、学び・遊び・余暇という3つの異なる意味を表し、スクールの語源となるギリシャ語「スコーレ」にちなんで名づけられた。パーティー会場隣りの別室にはこの日のために写真スタジオが設けられ、スタッフが周辺で採取した紅葉を背景にプロカメラマンによる撮影や参加者同士で写真を撮りあい、会場では旬の料理や地元の銘酒に舌鼓を打ち、鶴岡雅義と東京ロマンチカの宮内ひろしさん(73)の歌声に酔いしれた。また、紬の反物ほか豪華賞品が当たる抽選会で盛り上がった。

ライブで歌声を披露した、宮内ひろしさんは歌謡コーラスグループ「宮内ひろしとブルーシャンデリー」のリーダーで、「鶴岡雅義と東京ロマンチカ」のメンバーとしても活動している。また、作曲家として多くの歌手に楽曲を提供しており、コロナ禍をきっかけに、妻澄江さん(73)の実家である南魚沼市大木六に移住し、活動をしている。

毎回、夫婦で参加している南魚沼市四十日の笠原農園社長、笠原勝彦さん(55)は「今回は5回目の参加。きものを着る機会も少ない今、きもの姿で旬の料理や地酒が楽しめライブも楽しめるなんて最高。きもの文化と素晴らしさを伝えるためにも今後とも続けていただきたい」と話していた。

(雪国新聞 11月24日掲載)